【LACCO TOWER ライヴレポート】
『LACCO TOWERワンマンツアー
「遥なる軌跡」
~遥なるフィナーレ~』
2017年10月28日
at Zepp DiverCity Tokyo
ステージ上のタワーライトとレーザー演出を駆使した「純情狂騒曲」「怪人一面相」、真一がセンターへ移動してショルダーキーボード&カウベルで魅せた「傷年傷女」など、カオティックに胸を締めつける激情ナンバーもあった。けれど、印象的なのは彼らに漂うオープンな空気。美しく柔らかいメロディーの「夜鷹之星」「葉桜」を経て、「共鳴」「相思相逢」で交歓ムードがグッと高まり、重田のドラムで加熱した「火花」(日本プロサッカーリーグ『ザスパクサツ群馬』2017公式応援ソング)では、塩﨑がザスパのタオルマフラーを歓喜の表情で掲げる。
“アルバムの1曲目がバラードなのも、ずっと真っ黒なスーツやった俺らが真っ白な衣装を着たのも初めてやけど、LACCO TOWERはなんとなくカッコ良いことをズルズル続けるバンドじゃないって思いました。変わっていく俺らを支えてくれたのはあなたたちです。待たせてごめん、ついて来てくれてありがとう”。松川の飾らない言葉を受けての「遥」、新曲「花束」がさらなる飛躍を予感させた。
撮影:Masanori Fujikawa/取材:田山雄士