ビー・ジーズの貴重な初期活動期の
音源を収めたベストアルバムが発売に
「マサチューセッツ」「メロディ・フェア」など数多くのヒット曲を持ち、日本でも絶大な人気を博した偉大なる兄弟グループ“ビー・ジーズ”。その活動最初期にあたる1963年から1966年までの音源によるベストアルバムが発売されることがわかった。
一般的にビー・ジーズは1967年5月の全世界デビュー曲「ニューヨーク炭坑の悲劇」からの活動が広く知られているが、実は1960年代初期から1966年までは、彼らの当時の居住国であるオーストラリアで活動をしており、地元のテレビやラジオでもレギュラー番組を持つほどの人気グループであった。1963年にはオーストラリア国内のレコード会社と契約を交わしデビュー。たくさんのヒットを飛ばし、オーストラリアでは国民的規模の人気を博していた。しかしながら、その時代の音源は1990年代を最後に日本国内はもちろん、世界でもほとんど発売されておらず、巷では大変貴重な音源として中古盤の価格が高騰するなどの現象を起こしていた。
そんな中、オーストラリア活動期の音源27曲を集めたベスト盤『アンソロジー 1963-1966』が、最新のデジタル・リマスタリング音源で発売される運びとなった。収録されている楽曲は、この時期のヒット曲や重要な楽曲は全て網羅していると考えてよい。1966年9月にリリースされたビー・ジーズのオーストラリア時代の最大のヒット曲であり、彼らを名実共にオーストラリアのトップ・アーティストにのし上げた要因とも言える曲「スピックス・アンド・スペックス」、後に映画『小さな恋のメロディ』のオープニング・シーンで流れることになる「イン・ザ・モーニング」の貴重なオリジナル・バージョン、文字通り真のデビュー曲となる1963年作の「バトル・オブ・ブルー・アンド・グレイ」と「三つのキス」、日本でもシングルカットされた「ふりかえった恋」など、興味深い作品が惜しげ無く並ぶ。
1963年のデビュー時には長男のバリーが16歳、双子の弟ロビンとモーリスはまだ13歳という若さ。つまり、この活動期は3人共にティーン・エイジャーだったのだ。しかしながらほとんどの楽曲がバリーのペンによるオリジナル曲で、そのクォリティーも非常に高い。瑞々しい歌声やハーモニーは新鮮であり、後の彼らのウリとなるヴォーカル・スタイルを予見させる。楽曲的には「ステイン・アライヴ」や「恋のナイト・フィーバー」のような要素は微塵もなく、エヴァリー・ブラザーズからの影響が見てとれたり、ソフト・ロック、もしくは初期のビートルズ・サウンドのような、60年代初期という時代を反映した作品が多く並ぶ。しかし、ビー・ジーズとしての個性はこの頃からしっかりと刻まれており(今だから書けると言ってしまえばそれまでだが)、キラリと光る作品ばかりだ。
ちなみに本作は日本独自の企画で、ジャケットも新たに作られたオリジナルであり、音源もオリジナル.マスターを日本で丁寧にリマスタリングしたものだ。奇しくも今年はビー・ジーズが全世界でビューを果たしてから50周年。少々こじつけではあるが、そんな節目の年に、洋楽ファンからすれば『激レア』とも言えるアルバムがリリースされるのは非常に喜ばしい事であるのではないだろうか?
一般的にビー・ジーズは1967年5月の全世界デビュー曲「ニューヨーク炭坑の悲劇」からの活動が広く知られているが、実は1960年代初期から1966年までは、彼らの当時の居住国であるオーストラリアで活動をしており、地元のテレビやラジオでもレギュラー番組を持つほどの人気グループであった。1963年にはオーストラリア国内のレコード会社と契約を交わしデビュー。たくさんのヒットを飛ばし、オーストラリアでは国民的規模の人気を博していた。しかしながら、その時代の音源は1990年代を最後に日本国内はもちろん、世界でもほとんど発売されておらず、巷では大変貴重な音源として中古盤の価格が高騰するなどの現象を起こしていた。
そんな中、オーストラリア活動期の音源27曲を集めたベスト盤『アンソロジー 1963-1966』が、最新のデジタル・リマスタリング音源で発売される運びとなった。収録されている楽曲は、この時期のヒット曲や重要な楽曲は全て網羅していると考えてよい。1966年9月にリリースされたビー・ジーズのオーストラリア時代の最大のヒット曲であり、彼らを名実共にオーストラリアのトップ・アーティストにのし上げた要因とも言える曲「スピックス・アンド・スペックス」、後に映画『小さな恋のメロディ』のオープニング・シーンで流れることになる「イン・ザ・モーニング」の貴重なオリジナル・バージョン、文字通り真のデビュー曲となる1963年作の「バトル・オブ・ブルー・アンド・グレイ」と「三つのキス」、日本でもシングルカットされた「ふりかえった恋」など、興味深い作品が惜しげ無く並ぶ。
1963年のデビュー時には長男のバリーが16歳、双子の弟ロビンとモーリスはまだ13歳という若さ。つまり、この活動期は3人共にティーン・エイジャーだったのだ。しかしながらほとんどの楽曲がバリーのペンによるオリジナル曲で、そのクォリティーも非常に高い。瑞々しい歌声やハーモニーは新鮮であり、後の彼らのウリとなるヴォーカル・スタイルを予見させる。楽曲的には「ステイン・アライヴ」や「恋のナイト・フィーバー」のような要素は微塵もなく、エヴァリー・ブラザーズからの影響が見てとれたり、ソフト・ロック、もしくは初期のビートルズ・サウンドのような、60年代初期という時代を反映した作品が多く並ぶ。しかし、ビー・ジーズとしての個性はこの頃からしっかりと刻まれており(今だから書けると言ってしまえばそれまでだが)、キラリと光る作品ばかりだ。
ちなみに本作は日本独自の企画で、ジャケットも新たに作られたオリジナルであり、音源もオリジナル.マスターを日本で丁寧にリマスタリングしたものだ。奇しくも今年はビー・ジーズが全世界でビューを果たしてから50周年。少々こじつけではあるが、そんな節目の年に、洋楽ファンからすれば『激レア』とも言えるアルバムがリリースされるのは非常に喜ばしい事であるのではないだろうか?