音楽プロデューサー島田昌典アレンジ講座
~アーティストをバックアップする極意トーク&セッション~!開催!

音楽プロデューサー島田昌典アレンジ講座
~アーティストをバックアップする極意トーク&セッション~!開催!

音楽プロデューサー島田昌典アレンジ
講座
~アーティストをバックアップ
する極意トーク&セッション~!開催

音楽プロデューサー島田昌典が、楽曲アレンジ講座を自身56回目の誕生日を迎える11/3(金・祝)に渋谷のO-WESTで開催した。チケットは1階が椅子席ながらもソールドアウト、2階席は島田が手がけるメジャーアーティストやレコード会社ディレクター等、業界関係者が多数詰めかけ、島田の人気、注目度の高さを物語っていた。オープニングMCに促され、島田がステージに上がると、続いてセミナーのサウンドを作り出すミュージシャン達が登場。ギターにSuperfly、BONIIE PINKなどのサポートで知られる八橋義幸、ベースにはLITTLE CREATUREの鈴木正人、ドラムにはこの日最年長となったJ-POP界屈指の名ドラマー松永俊弥と、国内の超一流ミュージシャンがバックアップするという豪華な布陣。また歌唱担当として新人ボーカルグループCITY CHORDからNoahとMarcyが参加。重鎮達のサウンドに爽やかさを吹き込んでいた。

セミナーは先ずBeatlesの名曲Let It Beを紐解くという講義からスタート。おなじみのメロディとコード進行を丁寧に分析しながら説明。そこからさらに、他の洋楽、邦楽曲でLet It Beと同じコード進行の楽曲を重ね、複数の楽曲メロディをボーカルの二人が同時歌唱。さながら即席Mash Upという感じで、会場からは感嘆の声が上がっていた。続いて島田がギターを手にするという珍しい場面から、Let It BeのOASISバージョンを披露。曲の拍子を替えながらコードも部分的に変化をさせていき、言うなればリバプールサウンドからマンチェスターサウンドへ、という所だろうか。見事に色彩の変化を施していた。

次は邦楽曲、秦 基博の大ヒット曲「ひまわりの約束」を題材に、「現時点でも素晴らしいが、僕なりに切なさを加えてみました」という島田の言葉から、ちょっともの悲しげな「ひまわりの約束」をパフォーマンス。アレンジ一つで曲の印象がこれほど劇的に変わるものなのかと、島田の表現の豊かさ、引き出しの多さを感じさせる場面となった。

続けて島田の決め台詞である「バラスーシ」(素晴らしいの逆さ言葉)を文字った「バラスー進行」という講義を展開。洋楽ヒット曲を中心に、心がキュッとするメロディーラインの背景にあるコード進行を紐解いた。ちなみに披露した曲はJust the way you are:Billy Joel、Sweet Memories:松⽥聖⼦、Living For The City:Stevie Wonder、I'm Not In Love:10CC、Saturday In The Park:Chicago、What A Fool Believes:Doobie Brothers、そよ⾵の誘惑:Olivia Newton-John、愛のプレリュード:Carpenters、Michell : The Beatles、The Greatest love Of All: Whitney Houstonなど。数小節のフレーズでも一瞬にしてその世界観に引き込まれる珠玉のメロディとコード進行は、“魔術師”とも呼ばれる島田の玉手箱の中にも沢山入っていることであろう。アレンジ講義の最後には会場の“生徒”から質問を受けつける、というコーナー。客席からの熱心な質問に、島田も熱く、丁寧に答えを返していた。島田の実直な人柄が垣間見える、暖かなコミュニケーションとなっていた。

セミナーパートが終わると、ライブパートへと進行。事前にアナウンスされたが、急遽ライブパートのスペシャルゲストとしてアメリカ、ロサンゼルス在住のシンガーソングライターでギタリストのAdam Levyが参加した。AdamはNorah JonesTracy Chapman等のサポートや楽曲提供で名を馳せ、いわば日米のトップアーティストを支えるトップミュージシャンの共演という、セミナーのアディショナルパートとしては大変贅沢なライブが実現した。ボーカルをAdamとCITY CHORDのNoahが担当、ステージに上がっていた八橋、鈴木、松永もそのまま残り、もちろんキーボードは島田がバックアップするという、ここでしか聞けないスペシャルな編成でパフォーマンス。曲を披露する前にAdamが英語で曲への思いをコメントすると、Noahが日本語で翻訳するという流れで進行。先ずAdamが2007年に書いた楽曲Washing Day、続けてNorah Jonesに提供し、彼女のセカンドアルバムFeels Like Homeに収録されているIn The Morning、3曲目はAdam、島田が愛して止まないBeatlesからSomething、次は各メンバーのパフォーマンスを堪能出来るソロ回しが盛り込まれたRay Charlesの名曲Unchain My Heart、そして最後はNorah Jonesのグラミー受賞楽曲、Don’ t Know Whyを披露。Adamの暖かなアコースティックギターのアルペジオに、島田のウーリッツアーピアノがその暖かさを空間へ解き放ち、本家Norah Jonesに負けずとも劣らないNoahの優しくもスイートな歌声で本日のイベントを締めくくった。

今回は島田が主催したアレンジ講義という名目であったが、予定時間を大幅に超えるほど饒舌に、熱く、多くの知識を披露し、またグラミープレイヤーであるAdamとのセッションでは恍惚の表情でピアノを縦横無尽に操るなど、島田自身がこの日のイベントを一番楽しんでいるように伺えた。会場にて資料として配られた“教科書”には冒頭、島田からのメッセージが記されており、その中には「ワクワクドキドキ」という言葉が何度か使われていた。まさに、この日の島田を表現しているのがこの「ワクワクドキドキ」という言葉であり、そして、この日島田が“生徒達”に一番伝えたかった事なのではないだろうか。いつまでも無邪気に、リスペクトを添えながら音楽を奏で続ける島田のサウンドは色あせることなく、永遠にその色彩を保ちながら輝き続けているのであろう。そう確信出来る「バラスーシ」な2時間半であった。

■ ライブインフォメーション

アーティストオーディション「島田会ゼロ2017 NEW GENERATION みんな来てきて~!」を開催中。11/5(日)に最終ピックアップアーティストを発表。オーディションの最終着地点であるライブイベント「島田会ゼロ2017」を11月19日(日)は原宿ストロボカフェで開催。2014年11月、島田の活動30周年を記念し、秦基博、いきものがかりback numberらが日本武道館のステージを共にした”『Great Studio Live at BUDOKAN』~バラスーシな奴らがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!~”通称「島田会」から早3年。今回開催される「島田会ゼロ2017」のステージには日本の音楽界を牽引するビッグアーティストに化けるような金の卵は現れるのか!?島田が選んだNEW GENERATION達のパフォーマンスをこの目で確かめよう。現在チケット好評発売中!

■「島田会ゼロ2017 NEW GENERATION みんな来てきて~!」
オーディションサイト
http://www.masanorishimada.com

■「島田会ゼロ2017」
11月19日(日)原宿ストロボカフェ 開場14:30開演15:00
学生¥1,000/一般¥2,000 ※ドリンク代別
出演:島田昌典 /アーティストオーディション島田会ゼロ2017 NEW GENERATION みんな来てきて~!8月、9月、10月度ピックアップアーティスト

【チケット購入はこちら】
ソーゴー東京 島田会ゼロ2017
http://sogo.pia.jp/ticketInformation.do?eventCd=1747764&rlsCd=002
主催 / 島田昌典、(株)キューブ

■ 問い合わせ
info@masanorishimada.com(mailto:info@masanorishimada.com)

■ オフィシャルサイト
http://www.masanorishimada.com

ポップシーン

ポップシーンは、ポップカルチャーからカウンターカルチャーまで、流行にとらわれない独自の目線で、編集部オススメのピックアップ記事や、インタビュー、ライブレポートなど、音楽を中心としたカルチャー情報をお届けするFANZINEスタイルのウェブメディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着