10月28日@渋谷WWWX

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あいみょん、初ワンマンツアー東京
公演で2018年春ツアーを発表

あいみょんが10月28日に初のワンマンツアー『TOUR2017「excitement of youth」』の東京公演を渋谷のWWWXで開催。9月に発表した1stアルバム『青春のエキサイトメント』も好評の中、会場に集まった超満杯のオーディエンスの前で、アンコール含む全17曲を熱唱した。

開演時間になると、真っ赤な衣装に身を包んだあいみょんがバンドメンバーと共に登場。オープニングはアルバム同様「憧れてきたんだ」で、弾き語りによるストレートで力強い歌声が会場中に響き渡る。途中からドラムが加わり、「こんばんは、あいみょんです!」という挨拶を挟んで、「貴方解剖純愛歌」でバンド全体が加わると、場内は一気に熱を帯びていった。軽快なリズムに合わせて自然と手拍子が起きた「今日の芸術」を歌い終えると、「初のワンマンライブ、楽しむ準備は大丈夫でしょうか?」と呼びかけて、カントリー調の「ふたりの世界」へ。ワウを効かせたギターが印象的な「マトリョーシカ」、フォーキーなバラード「風のささやき」と、アルバムの収録曲を続け、多彩な曲調を改めて印象づけていく。「ポール・マッカートニーに憧れてて、ライブ中に水飲んでなかったんですけど、大阪で足つって、水分不足って言われたので、それからめっちゃ飲んでます」と笑って話し、「今日はアルバムの曲はもちろん、入ってない曲もいっぱいやります」と言って、シングルのカップリング曲「ハッピー」を披露。繊細な曲調に乗せて“まだまだ燃えていたいんだ”と強い決意を綴った「いつまでも」のシリアスな表情も非常に魅力的だった。

続くMCではアルバムタイトルと絡めて、「最近興奮したこと何?」とメンバーに聞いて、家の前に落ちていたエロ本や、歯医者の麻酔、ハロウィンの仮装の話で盛り上がる。お客さんも含めたこのフランクな雰囲気も、あいみょんのライブの大きな魅力だと言えよう。

「ひさびさにやる曲です」と言って、ドラマチックなピアノのイントロから始まったのは、インディーズ時代の人気曲「強がりました」。さらに、「19歳になりたくない」から「生きていたんだよな」と続けられたが、“自殺者を笑い その勇気に拍手して”と歌われる「19歳になりたくない」から、同じく自殺をテーマにした「生きていたんだよな」へという流れからは、“生と死”をフラットに見つめるあいみょんというアーティストの重要な一面が垣間見えたように思う。

「東京に来てからもうすぐ2年、メジャーデビューから1年で、アルバムは私の青春の一枚になりました。特に、3rdシングルができたときはすごく興奮して、スタッフにもすぐ連絡したんです。私の作った曲が長く残ってほしい、そう思うようになったスタートの曲かもしれない」と話し、「君はロックを聴かない」を歌い上げると、場内は大歓声に包まれる。「ジェニファー」、「RING DING」と再びアッパーな曲で大いに織り上げ、「愛を伝えたいだとか」で本編が締め括られた。

アンコールでは2018年春にワンマンツアーを行うことを発表し、「今よりかっこいい姿を見せれたらと思います」と話すと、中学3年生のときに“あいみょん”というあだ名をつけた地元の大事な友達の話をして、18歳の頃にその子に書いた曲という「○○ちゃん」を披露。ラストは“また会いにきてね”というフレーズがライブに深い余韻を残す「漂白」で、あいみょん初のワンマンツアーは感動的に幕を閉じた。

【セットリスト】
01.憧れてきたんだ
02.貴方解剖純愛歌~死ね~
03.今日の芸術
04.ふたりの世界
05.マトリョーシカ
06.風のささやき
07.ハッピー
08.いつまでも
09.強がりました
10.19歳になりたくない
11.生きていたんだよな
12.君はロックを聴かない
13.ジェニファー
14.RING DING
15.愛を伝えたいだとか
EN1.○○ちゃん
EN2.漂白
10月28日@渋谷WWWX
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OKMusic編集部

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