Tyler, The Creator、
来日公演は狂喜乱舞の連続
2017年夏、4枚目となるソロアルバム『Flower Boy』をリリースしたばかりのTyler, the Creatorによる、約2年ぶりのソロ公演。今回の来日中、たった一晩だけのプレミアムなライヴということで、会場となった恵比寿LIQIUDROOMには二十代を中心した熱狂的なファンが集まり、開演前から異様な熱気に包まれていた。そして、TylerのバックDJでもあるDJ Tacoによる、LAのストリートスタイルな前座のDJプレイによって、さらにフロアの熱気はさらに高まっていく。
予定時間を少し過ぎた頃、サイドMCであるJasper Dophinを伴って、Tylerがついにステージに登場。アルバム『Flower Boy』のジャケットを再現したかのような巨大なヒマワリをバックに、Tylerは自らの武器であるその“声"の最大限に使って、巧みにオーディエンスをコントロールする。前作『Cherry Bomb』や前々作『Wolf』からのヒット曲も挟みながら、やはり軸となっていたのは最新作『Flower Boy』で、「Boredom」、「911」、さらにTylerのクルーがアグレッシブなダイブをかました「Who Dat Boy」など、緩急付けながらステージは展開していく。しかし、驚いたのは集まった観客の盛り上がりの凄さだ。比較的、外国人客が多かったとはいえ、ヒップホップのライブであれだけオーディエンスが歌詞を唄っているライブを観たのは、少なくとも日本では初めての経験だ。
ラストは「See You Again」で締めくくり、1時間弱のステージは終わった。しかし、それが決して短かったとは思えないくらい、会場を訪れた誰もが十分すぎるほどの満足感を得られたであろう、まさにプレミアムな夜となった。
Text by 大前 至
Live photo by Masanori Naruse
予定時間を少し過ぎた頃、サイドMCであるJasper Dophinを伴って、Tylerがついにステージに登場。アルバム『Flower Boy』のジャケットを再現したかのような巨大なヒマワリをバックに、Tylerは自らの武器であるその“声"の最大限に使って、巧みにオーディエンスをコントロールする。前作『Cherry Bomb』や前々作『Wolf』からのヒット曲も挟みながら、やはり軸となっていたのは最新作『Flower Boy』で、「Boredom」、「911」、さらにTylerのクルーがアグレッシブなダイブをかました「Who Dat Boy」など、緩急付けながらステージは展開していく。しかし、驚いたのは集まった観客の盛り上がりの凄さだ。比較的、外国人客が多かったとはいえ、ヒップホップのライブであれだけオーディエンスが歌詞を唄っているライブを観たのは、少なくとも日本では初めての経験だ。
ラストは「See You Again」で締めくくり、1時間弱のステージは終わった。しかし、それが決して短かったとは思えないくらい、会場を訪れた誰もが十分すぎるほどの満足感を得られたであろう、まさにプレミアムな夜となった。
Text by 大前 至
Live photo by Masanori Naruse