10月20日@恵比寿リキッドルーム

10月20日@恵比寿リキッドルーム
2017年夏、4枚目となるソロアルバム『Flower Boy』をリリースしたばかりのTyler, the Creatorによる、約2年ぶりのソロ公演。今回の来日中、たった一晩だけのプレミアムなライヴということで、会場となった恵比寿LIQIUDROOMには二十代を中心した熱狂的なファンが集まり、開演前から異様な熱気に包まれていた。そして、TylerのバックDJでもあるDJ Tacoによる、LAのストリートスタイルな前座のDJプレイによって、さらにフロアの熱気はさらに高まっていく。

予定時間を少し過ぎた頃、サイドMCであるJasper Dophinを伴って、Tylerがついにステージに登場。アルバム『Flower Boy』のジャケットを再現したかのような巨大なヒマワリをバックに、Tylerは自らの武器であるその“声"の最大限に使って、巧みにオーディエンスをコントロールする。前作『Cherry Bomb』や前々作『Wolf』からのヒット曲も挟みながら、やはり軸となっていたのは最新作『Flower Boy』で、「Boredom」、「911」、さらにTylerのクルーがアグレッシブなダイブをかました「Who Dat Boy」など、緩急付けながらステージは展開していく。しかし、驚いたのは集まった観客の盛り上がりの凄さだ。比較的、外国人客が多かったとはいえ、ヒップホップのライブであれだけオーディエンスが歌詞を唄っているライブを観たのは、少なくとも日本では初めての経験だ。

ラストは「See You Again」で締めくくり、1時間弱のステージは終わった。しかし、それが決して短かったとは思えないくらい、会場を訪れた誰もが十分すぎるほどの満足感を得られたであろう、まさにプレミアムな夜となった。

Text by 大前 至
Live photo by Masanori Naruse
アルバム『フラワー・ボーイ』発売中
    • SICP-5610/¥2,200+税
    • ※歌詞・対訳・解説付き
    • ※初回仕様限定『GOLF』特典ステッカー封入
    • <収録曲>
    • 1.フォワード feat. レックス・オレンジ・カウンティ
    • 2.ホウェア・ディス・フラワー・ブルームス feat. フランク・オーシャン
    • 3.サムタイムズ...
    • 4.シー・ユー・アゲイン feat. カリ・ウチス
    • 5.フー・ダット・ボーイ feat. エイサップ・ロッキー
    • 6.ポットホール feat. ジェイデン・スミス
    • 7.ガーデン・シェッド feat. エステル
    • 8.ボアダム feat. レックス・オレンジ・カウンティ & アンナ・オブ・ザ・ノース
    • 9.アイ・エイント・ガット・タイム!
    • 10.911/Mr.ロンリー feat. フランク・オーシャン & スティーヴ・レイシー
    • 11.ドロッピン・シーズ feat. リル・ウェイン
    • 12.ノベンバー
    • 13.グリッター
    • 14.エンジョイ・ライト・ナウ、トゥデイ
    • ■iTunes購入リンク
    • https://itunes.apple.com/jp/album/flower-boy/id1254572564?app=itunes
10月20日@恵比寿リキッドルーム
10月20日@恵比寿リキッドルーム
アルバム『フラワー・ボーイ』
Tyler, The Creator

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着