【イベントレポ】超特急がハロウィー
ンイベント『T-SPOOK』に出演!名作
アニメ『ドラゴンボール』の仮装で今
日だけのスペシャルステージ!!

今年で4度目の開催となるお台場のハロウィーンイベント『めざましテレビ PRESENTS T-SPOOK ~TOKYO HALLOWEEN PARTY~』の初日に超特急が出演。一昨年は『スター・ウォーズ』、昨年はピクサーのキャラクターと、毎年趣向を凝らした仮装で本イベントを盛り上げてきた7人だが、3度目となる今年も超ハイクオリティなコスプレで観る者の度肝を抜くことに。加えて斬新なエンターテインメント性を全開にしたライヴで、降りしきる雨を吹き飛ばした。
アーティストのライヴやタレントたちの仮装パレードが楽しめるイベント『T-SPOOK』。初日となった21日は、超大型台風の到来であいにくの雨模様にもかかわらず、パレードルートの沿道を朝早くから大勢のオーディエンスが埋め尽くしていた。そこにトップバッターとして登場した超特急が扮したのは、なんと不朽の名作アニメ『ドラゴンボール』!主人公の孫悟空にユースケ、サブキャラとして人気の高いベジータとピッコロにカイとタクヤ、強大な敵であるフリーザにリョウガが扮したほか、ミスターサタンにコーイチ、魔人ブウにユーキ、チャオズにタカシと、それぞれのイメージカラーを活かした仮装は、まさにアニメの中から抜け出たような完成度の高さだ。
先頭に立って出発したパレードでは、8号車と呼ばれる超特急ファンの歓声に応えて手を振りつつ、自分が扮したキャラの技を繰り出したりと、かなりのなりきり具合。中でもリョウガは8号車を威嚇する仕草から歩き方からフリーザそのもので、さすがの2次元オタクぶりを発揮する。折り返し地点で「今日は超特急が一番輝ける一日。もう来年は何の仮装をしようか考えている」と意気込みを語った彼に、男性ファンからも「フリーザ様ぁ!」の野太い声が。途中、ピカチュウと遭遇した『ポケモン』好きのカイが「世界一かわいい!」とはしゃいだり、ユースケは「オッス!オラ、野沢雅子(←孫悟空役の声優)」と間違った自己紹介を繰り返したり、流れてきた音楽にみんなで体を揺らしたりと、彼ら自身パレードを存分に楽しんでいた。それは観ている側ももちろん同じで、リョウガとユースケ――つまりビジュアル的にはフリーザと孫悟空が手を取り合って踊る光景など、本家では絶対にありえないシーンだろう。
さらに“ありえない”光景が続出したのが、パレード終了後に行われたライヴステージだ。7人が7つのドラゴンボールに扮し、呼び出した神龍に“T-SPOOKでライヴをする”という願いを叶えてもらうオープニング映像から、「雨なんて忘れるくらい楽しいライヴをしようぜ!」(ユーキ)と「Superstar」で幕を開ける。曲中に自己紹介パートのあるイベントには打ってつけのナンバーだが、ここでも「ミスターサタンだ!」と檄を飛ばした1号車のコーイチから順に、それぞれに扮しているキャラクター名をアピール。タカシが「どうもチャオズです……声出ーへん!」とハイトーンで発したりと、それぞれキャラに寄せた挨拶に場内も大盛り上がりだ。続いてリョウガが「初めてですよ、私たちをこんなにビチョビチョにしたお天気は」と完全フリーザ仕様で続けた「超えてアバンチュール」では、お決まりの台詞の箇所がピッコロ役のタクヤは「魔貫光殺砲」、魔人ブウ役のユーキは「チョコになっちゃえ!」だったりと、各自の決め台詞にチェンジ。曲中、全員で「カメハメ波!」も繰り出し、コーイチは「雨なんてみんな爆発だ!」と歌詞を歌い替えて、この日限りのスペシャルなビジュアルと共にオーディエンスを煽り立てていく。
ピッコロになりきって腕を組んだまま口上したタクヤが、毎年顔を緑に塗りたくられているとイジられたMCに、カイが「騒ぐ準備はできてますか?こんな見た目ですけどカッコいい人たちだと思って観てください」と続けると、さらなるカオスを生むことに。お馴染みのアニメキャラが「We Can Do It!」でセクシーに腰を揺らし、「Bloody Night」で悲恋の物語をドラマティックなダンスで届け、ミスターサタンがビブラートを利かせて朗々と歌い上げる様に、もう脳内の情報処理が追いつかない。曲世界とビジュアルのとんでもないギャップを、だが、力技で唯一無二のエンターテインメントへと昇華するのが超特急のスゴいところ。続く「浮つきWAVES」も、みんなでタオルを振りたくる爽快なサマーチューンにもかかわらず、ベジータ姿のカイが「ピッコロ!」とタクヤの手を取るいつものフリが、恐ろしくシュールなものに。また、普段タクヤが腹筋を見せるシーンでは、衣装の関係でそれが叶わぬ彼の代わりに、ユースケがサイヤ人への覚醒さながらに上着を脱いで、肌襦袢を露にするというアレンジも為されていた。そうして“今日だけ”のスペシャルを連発した最後に「Burn!」で客席通路へと飛び出し、観覧ゾーンを埋め尽くす人々と大合唱を繰り広げるのだからたまらない。そこで見せつける8号車との一体感こそ、超特急最大の武器なのだ。
非日常を楽しむことのできるハロウィーンというイベントで、悪天候をものともせず、自らの自由な個性を最大限に発揮して人々を楽しませた超特急。史上最大規模となる全国5公演にのぼるアリーナツアーを年末年始に控え、その7色の光はさらに輝きを増していく。
写真/深野輝美、文/清水素子

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