Surf Rock is Dead / White Salsa 夏
の暑さが残る今の季節に、ブルックリ
ンの新鋭デュオが作り出す郷愁帯びた
ドリーム・ポップを

「サーフ・ロックは死んでいる?」――Surf Rock is Deadなんていうアイロニカルなバンド名の彼らは、シカゴとメルボルン出身のメンバーで結成された、現在はブルックリンを拠点に活動するサーフ・ロック・デュオである。

彼らが作り出すドリーム・ポップの世界は、狂おしいほど美しく切なく現実逃避的だ。昨日公開された「White Salsa」は、DIIVやBeach Fossilsを彷彿させるリヴァーブのかかったギター・サウンドと甘いボーカルによって聴く者を白昼夢へと誘う。叙情的でノスタルジーを感じるこのサウンドは、夏の暑さが少し残る今の秋の季節にぴったりだ。
本楽曲はデビューEP『SRiD』に続く新作『We Have No Friends?』に収録されている。来月の10月6日(金)、〈The Native Sound〉からリリース予定だ。

この『We Have No Friends?』というフレーズもまた、バンド内でのジョークだそう。メンバーのParisoは次のように語っている。「このプロジェクトを結成した時、僕らは友人と時間を過ごす代わりにジャムったり音楽を作ることに週末の夜を費やしたんだ。クリエイティブなプロジェクトに時間を使うことは確実にソーシャル・ライフを妨げるけど、アイディアが実を結べば、それは価値ある犠牲になると思う」

先日、NYに旅行へ行った際に彼らのライブ(2017年9月14日 Music Hall of Williamsburgにて)を観る機会があったのだが、疾走感溢れるエモーショナルな演奏がとてもカッコよく、踊らずにはいられなかった。彼らの存在は、ブルックリンでインディ・ロック・シーンが未だ健在なことを表しているのではないだろうか。
なお、新作リリース後はBlack KidsとのUSツアーも控えているとだけあって、彼らの今後の活躍が楽しみだ。

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