POLYSICS(FRONTIER STAGE) 撮影:河本悠貴

POLYSICS(FRONTIER STAGE) 撮影:河本悠貴

『UKFC on the Road 2017』
2017年8月16日 at 新木場STUDIO COA
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■TOTALFAT(FRONTIER STAGE)

撮影:ヤマダマサヒロ

撮影:ヤマダマサヒロ

SEから歌を誘い、“お祭り隊長、TOTALFATです!”(Jose/Vo&Gu)と登場。アカペラで始まった「夏のトカゲ」から早速、軽快なリズムに合わせて走り回るKuboty(Gu&Cho)、頭を振り乱すBunta(Dr&Cho)とバンドのテンションの高さがうかがえる。夏をさらに熱く加速させるパーティーチューンで攻め立て、「Delight!!」ではJoseが客席にハンドマイクを向けてさらに煽る。“ちょっとみんなの声借りていいですか?”(Shun/Vo&Ba)とBIGMAMAからゲストヴォーカルに金井政人、バイオリンの東出真緒を迎え、「晴天」を披露。続く「Good Fight & Promise You」では04 Limited Sazabys からゲストヴォーカルにGENを迎え、先輩らしいリードをしたコラボを展開。再び4人に戻るとオーディエンスが人差し指を掲げた「ONE FOR THE DREAMS」で士気を高め、ラストの「Place to Try」では《君はひとりじゃない》とオーディエンスの心までもひとつに。晴れ晴れしいラストに貫禄を感じた。

<SET LIST>

  1. 1.夏のトカゲ
  2. 2.PARTY PARTY
  3. 3.Delight!!
  4. 4.晴天(feat. BIGMAMA 金井政人、東出真緒)
  5. 5.Good Fight & Promise You(feat. 04 Limited Sazabys GEN)
  6. 6.ONE FOR THE DREAMS
  7. 7.Place to Try

■polly(GATE STAGE)

撮影:古溪一道

撮影:古溪一道

UK.PROJECTが一方で持つポストパンク/ニューウェイブあるいは心の奥にある感情を吐露する系譜に連なるバンド、pollyはギターが轟音で鳴るシューゲイザー•サウンドとファルセットを交えた越雲龍馬(Vo&Gu)の美しい歌声で観客を魅了した。全5曲、20分強という短いパフォーマンスではあったが、観客が思わず拳を突き上げるほど激しい演奏とその中からふわっと浮かび上がるように聴こえる繊細な歌声のコントラストが鮮やかな「シシィ」をはじめ、振り幅の広い曲の数々を聴き、改めてこのバンドの持つ独自性を実感。個人的に一番印象に残っているのは、ドラムのハンマービートとリズミカルな歌が際立っていた「狂おしい」。深いリバーブサウンドが生む脳にまとわりつくような音響効果も強烈だった。

<SET LIST>

  1. 1.沈めてくれたら
  2. 2.シシィ
  3. 3.狂おしい
  4. 4.花束
  5. 5.知らない

■ウソツキ(FUTURE STAGE)

撮影:河本悠貴

撮影:河本悠貴

竹田昌和(Gu&Vo)の“あなたに夢を見せにきました”というひと言で始まったウソツキ。2曲目の「コンプレクスにキスをして」でフロントの3人が左右にステップを踏みながら演奏したり、「旗揚げ運動」の《踊らされてたって 踊り続けるしかないんだ》という劣等感のある歌詞にはハッとさせられたが、タイトルの通り《左手下げないで 右手を上げて》と旗揚げゲームのような歌詞でフロアーの隅々まで手があがったりと、動きのあるライヴに“観る”というより“参加している”感覚になるパフォーマンスを披露。楽しげなムードの中、MCで“UKは僕らの家族です”と語る姿からは、彼らの愛情深いやさしさが滲み出ていた。最後は、ギターで汽笛のような音を鳴らす「新木場発、銀河鉄道」で幕を閉じ、終始ウソツキのペースに踊らされっぱなしだった。

<SET LIST>

  1. 1.夢のレシピ
  2. 2.コンプレクスにキスをして
  3. 3.旗揚げ運動
  4. 4.一生分のラブレター
  5. 5.新木場発、銀河鉄道

■NICO Touches the Walls(FRONTIER
STAGE)

撮影:高田 梓

撮影:高田 梓

ゲストバンドとして初参加となる『UKFC on the Road』。ゲストだからって遠慮はいらない、UK.PROJECTのバンドを食ってやるぜぐらいの向こう意気は、反骨精神旺盛な光村龍哉(Vo&Gu)のことだから持っていたに違いない。サポートのキーボード奏者で音楽プロデューサーの浅野尚志がバイオリンを弾き鳴らして始まった1曲目の「THE BUNGY」以下、ベスト選曲と言える全6曲に観客は大感激。MCを挟まず、ラストの「天地ガエシ」まで一気に駆け抜けたように見えて、終盤、全員でドラムを叩いた「夏の大三角形」や手拍子を加え、曲が持つピースルフルなヴァイブをさらに高めるアレンジに発展させた「マシ・マシ」では演奏の盛り上がりをじっくりと楽しませ、勢いだけじゃないバンドの懐の深さも見せ付けたのだった。

<SET LIST>

  1. 1.THE BUNGY
  2. 2.手をたたけ
  3. 3.夏の大三角形
  4. 4.マシ・マシ
  5. 5.MOROHA IROHA
  6. 6.天地ガエシ

OKMusic編集部

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