【ザ・クロマニヨンズ】
“ラッキー”も“ヘブン”も
文句付けようがないじゃないですか(
笑)
11枚目のアルバム『ラッキー&ヘブン』が完成した。シンプルなのに膨らみのあるサウンドはますます冴えわたり、高いテンションで放たれる楽曲たちは強烈な印象を残すものばかり。歌わずにいられない衝動と、楽器が鳴った瞬間の緊張感。その原点を忘れることなく楽曲に仕上げていく確かな手腕が、全12曲の瑞々しさに宿っている。
コーラスを入れている時が
一番、楽しいね
今年もアルバムがリリースされる季節になりましたけれど、このサイクルは定着していますよね?
それこそイチロー選手のルーティーンみたいに?
ということは、今回のアルバムはツアーが終わってすぐに取りかかったわけですか?
そのぼんやりしている期間は曲作り期間なのですか?
これまで溜まってきた断片がまとまっていくのですか?
古いストックが今になって候補に挙がるのは、聴き直してみると“いけるな”という手応えを感じて?
今の気持ちに一番合っているものをピックアップすると、今回の曲になったという感じですか?
今回のアルバムもいつものようにふたりが半分ずつ作られていますけれど、お互いに出し合って?
今回はこれまで以上に楽しさが詰まっていて、特にコーラスが全曲に入っていますよね?
コーラスはその場で閃くのですか? あらかじめ作ってくるのですか?
コーラスでインパクトあるのは「ハッセンハッピャク」ですね。あのフレーズだけで押してくるとは。
歌詞の意味じゃなくて響きですね。ひたすら響きが耳に残る。
それも1カ所だけじゃなくてずっと続く。まさかこれだけで最後までいくのかと思ったら、本当にそうだった。
あと、コーラスと言えば「足のはやい無口な女子」ですね。あれはムード歌謡のような?
あれは意図的に?
あそこまでムード歌謡に寄せたことがなかったから新鮮でした。
コーラスしている時のみなさんの顔が浮かびそうで。やり切ってますよね?
他には「嗚呼! もう夏は!」「盆踊り」と夏つながりの曲もあって。
いえいえ、すごくいい流れですけど。
A面最後が「嗚呼! もう夏は!」で、B面が「盆踊り」で始まるのでイメージが途切れずにつながりますね。
「盆踊り」はそのまま盆踊りですね、ひねらずに。
シュールですよね。
関連ニュース