【SuG】
『SuG 10th Anniversary HAVY POSIT
VE ROCK』
2017年9月2日 at 日本武道館
日本武道館公演をもってSuGは無期限の活動休止に入り、10年の歴史に幕を下ろした。メンバー間に亀裂が入ったわけでもなく、方向性に違いが生じたわけでもない。2013年の復活後に立てた目標であり、夢であった日本武道館ワンマンを叶えた上で、彼らは今回の判断を下した。これ以上続けていくことができないというヘヴィな現実。だからこそ、SuG史上最高の日にしたいというポジティブな想いが場内をひとつにしていった。まさにライヴタイトルであり、彼らのコンセプト“HEAVY POSITIVE ROCK”に相応しい光景が広がった、この日のことは忘れられないだろう。
7,000人が集結したライヴの幕開けは《僕らは綱渡りだった 傷だらけだった そして未来もそうであれ》と歌う「AGAKU」。バンドの軌跡と想いが赤裸々に綴られた歌がいきなり刺さってきた。インディーズ時代からお洒落で尖ったセンスを持ち、既成のビジュアル系にもサウンドの縛りにもとらわれなかった自由な感性を持つ集団。キッズを含む総勢100人のダンサーチームとのコラボや工夫を凝らした映像も全てが“らしい”遊び心と美意識に貫かれていた。
アンコールでは“感謝しかない”とshinpei(Dr)が涙ぐみ、Chiyu(Ba)はベースを続け“SuGを守っていきたい”と宣言。yuji(Gu)は“やり残したことはない”と感謝を伝え、masato(Gu)は“ここで終わることが悔しい”と唇を噛んだ。武瑠(Vo)は無気力病だった10代の自分が日本武道館で初めてHYDEのライヴを観て、“夢を探してみようと第1歩を踏み出した。ここにいる人たちも絶対できる”と涙にあふれた場内に前向きなメッセージを伝えた。消えない爪痕を残し、5人はそれぞれの道を行く。
7,000人が集結したライヴの幕開けは《僕らは綱渡りだった 傷だらけだった そして未来もそうであれ》と歌う「AGAKU」。バンドの軌跡と想いが赤裸々に綴られた歌がいきなり刺さってきた。インディーズ時代からお洒落で尖ったセンスを持ち、既成のビジュアル系にもサウンドの縛りにもとらわれなかった自由な感性を持つ集団。キッズを含む総勢100人のダンサーチームとのコラボや工夫を凝らした映像も全てが“らしい”遊び心と美意識に貫かれていた。
アンコールでは“感謝しかない”とshinpei(Dr)が涙ぐみ、Chiyu(Ba)はベースを続け“SuGを守っていきたい”と宣言。yuji(Gu)は“やり残したことはない”と感謝を伝え、masato(Gu)は“ここで終わることが悔しい”と唇を噛んだ。武瑠(Vo)は無気力病だった10代の自分が日本武道館で初めてHYDEのライヴを観て、“夢を探してみようと第1歩を踏み出した。ここにいる人たちも絶対できる”と涙にあふれた場内に前向きなメッセージを伝えた。消えない爪痕を残し、5人はそれぞれの道を行く。
撮影:近澤幸司/取材:山本弘子