ハードロックカフェの魅力とは 世界
中のロックファンを魅了している”メ
モラビア”を紹介

今回はハードロックカフェに関する記事です。
世界中のミュージシャンから集めた”メモラビア”が飾られ、かつてローリングストーンズやスティーヴィー・ワンダー、ビリー・ジョエルやプリンス、そしてボン・ジョヴィが訪れたことでも知られるハードロックカフェ。
音楽ファンに限らず、映画、フードファン、スポーツ選手やアーティストをも魅了するハードロックカフェの魅力についてまとめてみました。

ハードロックカフェとは

店内にはロックミュージックが響きわたり、ボリューム満点のアメリカン料理を堪能する。まるで映画の世界に入り込んだ様な店内。
壁には様々なアーティストたちの衣装やゴールドディスク、サイン入りポスターが飾られ、それらを一挙に楽しめる、ロックファンにはたまらない場所。それがハードロックカフェです。
ハードロックカフェの始まり
1971年、アメリカ人の青年、アイザック・ティグレットとピーター・モートンは美味しいアメリカの家庭料理をエキサイティングなロックと共に多くのヨーロッパの人々にも楽しんでほしいと、ロンドンにハードロックカフェ第1号店をオープン。
音楽とインテリアによる独特な雰囲気、当時のヨーロッパでは珍しいハンバーガーをはじめとするアメリカンメニューが話題を呼び、たちまち行列のできる有名店に。
更にビートルズやエリック・クリプトンも度々来店し、ハードロックカフェは爆発的人気を誇るロンドンの新しい名所となったのです。
今も受け継がれるハードロックカフェの精神
創業当初からモットーとして受け継がれている4つの精神を紹介します。
Love all-Serve all(すべての人に経緯を持って接する)
Take time to be kind(人々に親切にすることに時間を取ろう)
Save the planet(地球を救う)
All is love(全ては一つ)
以上4つの精神は、世界に約215店舗を持った今でも変わらずに受け継がれています。
現在、日本のハードロックカフェは「ダイニングカルチャーで世界をつなぐ」をモットーに、世界中の食文化を様々なブランドを使用して展開するWDIが取りまとめています。

ハードロックカフェの魅力

次になぜアーティストやリスナー、フードファンがハードロックカフェを訪れるのか、彼らを魅了する理由について触れていきます。
本場アメリカの本格フードが楽しめる!
まず、なんといっても取り扱っているメニューが魅力的です。
ハンバーガーやステーキ、サンドウィッチ、パスタ、サラダなど、本場アメリカの料理を世界共通のオリジナルレシピの下、各店手作りで提供。
各都市に限定メニューや、イベント、季節に合わせたメニューが存在するなど、世界中に店舗を持つハードロックカフェならではの楽しみ方ができるのも特長です。
又、バーだけの利用も可能です。革新的でフォトジェニックなカクテルや世界各地のビールなど、200種類ものメニューの中から選ぶ事ができます。もちろんカウンターもあるので一人のみも。アメリカンスタイルのキャッシュオンデリバリーでお楽しみください。
バースデーデザートやイベントに応じたメニューもあるので、楽しいサプライスも用意できます。
ロック、ソウル、J-popまで、様々な音楽が楽しめる!
次に音楽。だてにハードロックの名前を冠している訳ではありません。
大音量のロックミュージックが良質な音で楽しめるハードロックカフェですが、流れているのは洋楽ロックだけではありません。
サマソニが行われた日には、サマソニ出演アーティストであるキャリーぱみゅぱみゅやエレファントカシマシの曲を流したり、ジャスティン・ビーバーやケイティ・ペリーなど、最新ヒットチャートを流している日もあります。
不定期でライブイベントも行われており、過去には超有名アーティストのシークレットライブも行ってきたハードロックカフェだけに、噂によるとライブに出演できるのはかなりレベルの高いバンドなんだとか。
また、あまり知られていないようにも思えますが、店舗によっては店員さんにこっそりと自分が好きな曲をオーダーできたりもします。
洋楽ロックなら要望を叶えやすいのですが、ハードロックカフェのコンセプトに合わないものや、あまりに卑猥な歌詞・PVのもの、ハードロックカフェのプレイリストにないものはNGとなってしまいます。
ちなみに私はこれならあるだろうとニルヴァーナのLithiumとSonic Youthの100%をオーダーしたのですが、Sonic Youthは歌詞が卑猥なのでお昼は流せないと言われてしまいました。
しかし、自分の大好きな曲がハードロックカフェで流れたときは、特別な気分になれます。
ロック好きの方はぜひオーダーしてみて下さい。
なんと1971年のロンドン第1号店から!コレクターまで出現したロックショップ!
店舗には必ずロックショップと呼ばれるオリジナルグッズの販売所が併設されており、ハードロックカフェのロゴマークに各店舗の都市名を記したTシャツやピン、アーティストとコラボしたグッズなどが販売されています。
なんと誕生は1971年、ロンドン1号店を出店した当時から。カフェと併設したグッズ販売ショップが珍しかった当時から現在まで、変わらず受け継がれています。
そのラインナップは定番のハードロックカフェのロゴを用いたTシャツやパーカーなど、アメリカンカジュアルからロックな装いまで、さまざまなジャンルに対応してくれる優れものです。
価格も3,500円~5,000円前後と、お手軽な値段で購入できます。
Tシャツのアレンジをする人も多く、裾部分を細長く切ってフリンジ風に、袖部分を切ってタンクトップにする人も多いようです。
SNSに投稿すると、ハードロックカフェの公式インスタグラムに載る可能性も。
そしてアパレルと同じく有名なのが「ピン」。各都市限定のものも多く、発売期間、発売個数が限られているものもある為、コレクターも多く存在します。
ギターピン、アニバーサリーピン、キャラクターピン、ご当地ピン、ガールズピン、コラボレーションピンなど、コレクターをも唸らせるピンを今なお発売し続けるハードロックカフェ。歴史も古い為、膨大な数のピンズコレクションをリリースしており、ピンコレクターズパーティも各地のハードロックカフェで開催されているそう。このパーティでしかもらえないピンも存在するため、コレクターには嬉しい特典もたくさん。自分なりにテーマを決めてコレクションするのも良いですね。
他にもステーショナリーやグラスウェアも取り扱っています。
クールなロックのテイストを落とし込んだ様々なアイテムが勢ぞろい。
ロックショップのみの利用も可能ですので、お土産やプレゼントなどにも丁度良い商品が置かれています。
チャリティ
2016年6月、世界75ヶ国にあるハードロックブランドのカフェやホテル、カジノの慈善活動を結ぶチャリティ基金「ハードロック ヒールズ 財団」が設立されました。
Love.Amplified(世界中のすべての人に力を与え、音楽の力で世界をより良いものにする)をモットーに、癌や難病の子どもたちに音楽によるチャリティ支援を行っています。
チャリティグッズの売上の内、15%をチャリティ支援にあてているため、ハードロックカフェのクールでレアなアイテムをゲットするという簡単なことでチャリティ支援に役立てることも可能です。

ハードロックカフェを語るには外せない
、メモラビアとは?

有名なポップアーティストであるアンディ・ウォーホルは、ハードロックカフェについてこう評しています。
「ハードロックカフェはまるでロックのスミソニアン博物館だ!」
そして、その所以となったのが、メモラビアの展示でした。
ハードロックカフェに入るや否や目に入ってくるのは有名アーティストの衣装やゴールドレコード、サイン入りポスターの数々。
このような展示品は「メモラビア」と呼ばれ、現在、約77,000点ものメモラビアをハードロックカフェが所有しています。
メモラビアのはじまり
メモラビア第1弾はなんとハードロックカフェの常連であり、ギターの名手として知られるエリック・クリプトンのギターでした。
ある日エリックは自分専用の席が欲しいと、ハードロックカフェの創設者、アイザックとピーターに相談。
「君のギターを飾ったらどう?」と冗談交じりに提案した2人でしたが、エリックは自分の持っていたフェンダー・リードIIを本当にプレゼント。
飾られたエリックのギターを見たザ・フーのピート・ダウンゼントが「俺の方が凄いんだぜ」というメッセージと共にギブソン・レスポールを2人に送ります。
これを機に有名ミュージシャンから楽器や衣装が送られてくるようになったのですが、それだけでなく2人はオークションなどでも買取るようになり、メモラビアの歴史がスタートしました。
どんなメモラビアが存在するの?
二ルヴァーナの直筆サイン入りレコード、B’zの松本 孝弘、ボン・ジョビが寄贈したサイン入りギター、ジミ・ヘンドリックスのマオカラージャケット、ケイティ・ペリーやレディ・ガガ、マイリー・サイラス、テイラー・スウィフトなど、ハードロックカフェには大物アーティストが実際に使用した衣装が飾られています。
店舗によって飾られているメモラビアは違いますので、以下の店舗紹介で記載しております。そちらをご確認ください。

ハードロックカフェの店舗紹介

次に実際のハードロックカフェの店舗紹介です。ハードロックカフェの特徴として、各店舗ごとに全く違った雰囲気を楽しめるという点があります。
置いているメモラビアや内装、限定グッズまで、ほんの一部ですがさまざまな視点からご紹介させていただきます。
東京店 超有名アーティストのシークレットライブやパーティなど、伝説盛りだくさん
1983年にアジア初のハードロックカフェ、ハードロックカフェ六本木店が誕生。
夜になるとネオンに光るハードロックカフェのギターが特徴的。日本初のプロジェクションマッピングを壁に映し出しており、まるで別世界にいるような感覚に襲われます。
様々なアーティストの目撃情報がありますが、特に伝説として語られているのがボン・ジョヴィのシークレットライブとローリングストーンズの深夜プライベートパーティです。他にもB’zのサポートメンバーのシェーンの来店や、KISSとの限定コラボアイテムが発売されたこともあり、この2つのバンドのライブ後は店内に入れないこともあったそう。
飾られたメモラビアの中には伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの刺繡入りマオカラージャケット、マイケル・ジャクソンのカスタムステージシャツ、グリーンデイのメンバーサイン入りフェンダー・ギターがあります。
中でも見ておきたいのがボン・ジョヴィのフェンダー・リッチー・サンボラカスタムモデルのサイン入りギター。1995年、東京店12周年の際にボン・ジョヴィより寄贈され、今なお人気のメモラビアです。
上野駅東京店 モーニングや軽食も楽しめる世界初の駅中ハードロックカフェ
まさかこんなところに、こんなに身近にロックを楽しめる場所があるなんて、そう思わざるをえない世界初の駅中ハードロックカフェ、上野駅東京店。
朝7時からのモーニング営業、手軽に食べられるスモールサイズの料理など、駅中ならではの試みが施されています。
メモラビアだって侮るなかれ。ローリング・ストーンズのアコースティックギターや、ジョン・レノンのサイン入りツイードキャップ、ジャスティン・ティンバーレイクのジーンズが飾られ、他にもマドンナ、エルヴィス・プレスリー、シャキーラなど、新旧問わず様々な年代のアーティストたちのメモラビアが飾られています。
横浜店 ファンをも唸らせるメモラビアが揃うハードロックカフェ
2009年のリニューアルを機に生まれ変わった横浜店。
様々なライブやイベントをたくさん行っている店舗でもありますが、とにかくメモラビアがところせましと並べられ、そのほとんどが日本初お目見えなのです。
KISSのポール・スタンレーが、2000年7月にサンフランシスコ郊外マウンテン・ビューでのパフォーマンスに使用したサイン入りギターが飾られ、チ・チェンが270回以上使用したフェンダー製のベースギター、レス・ポールのギブソン製レス・ポール、エリック・クリプトンがリスペクトしたブルースのキング、バディ・ガイのサイン入りエレクトリックギターなど、楽器だけでも多数のメモラビアが。
クールでモダンな内装も他店とは違ったポイントです。
福岡店 2016年にリニューアルオープン!国内初のアイランドバーを使用した最新店
ロックに限らずポップスやEDMなども積極的に流し、幅広いジャンルの音楽が楽しめる、国内最新型ハードロックカフェ。
メモラビアも特徴的で、テイラー・スウィフトのステージ衣装やスティーブ・アオキのヘッドフォンやスニーカーなど、今話題のアーティストたちが使用したものから、ビーチボーイズのサイン入りアコースティックギター、ボン・ジョヴィのベストなど、歴史あるアーティストたちの記念品まで、幅広く飾られています。
もちろん福岡限定のグッズ販売もあります。
大阪店 金庫室を個室に、ギター型バーカウンターを天井に!?個性的な内装が特長
元々銀行だった場所をリニューアルしたため、金庫室をそのまま個室に使用した大阪店。
また、リニューアル前に使われていたギター型のバーカウンターは天井に飾られています。常設のステージの上では誰もがスター気分で写真を撮れるようになっており、個性的な内装が目を引きます。
店内はかなり広い造りになっており、メインフロアーと個室、メインフロアーとは違った空間が1つずつ存在するため、足を運ぶたびに違う席に座ると、また違った雰囲気を楽しむことができます。
ブリトニースピアーズのウールハットやKISSのジーン・シモンズのステージコスチューム、ニューヨークのファッションショーで着用したマドンナのヴェルサーチのフェイクファーコートなどが飾られています。
ユニバーサル・シティウォーク大阪店 まるでラスベガスにいるような気分にさせてくれる場所
まるでラスベガスの様な街並みを演出したユニバーサルシティウォークの一角に、巨大なギターロゴを看板にしたハードロックカフェがあります。
1階のロックショップには大阪限定グッズがたくさん置かれており、定番のロゴと都市名を記したTシャツだけでなく、和とロックを組み合わせ、大阪城が描かれたTシャツやキャラクター商品などオリジナリティに富んだグッズを多数取り揃えています。
2階のハードロックカフェにはレディ・ガガ、ケイティ・ペリー、アリシア・キーズスティーヴィー・ニックらのドレスが飾られています。サム41のベーシスト、ジェイ・マクキャスリンのコンバースも見ものですが、今回1番紹介したいのは、圧倒的なカリスマ性で瞬く間にロック界の頂点まで上り詰め、「グランジ・ロック」という新たなジャンルを叩きつけたニルヴァーナのサイン入りレコード。なんとあのNEVERMINDのレコードにサインされており、レジの真後ろのあまり目立たないところに飾られていますが、私はこのレコードを見たとき、思わずはしゃいでしまいました。
1970.80年代のハードロックファンなら1度は訪れておきたい店舗です。
この様に必ずどこかに好きなアーティストの貴重なメモラビアが隠れているはずです。仕切がある場所でも、店員さんに言うと特別に通してくれる場合もあります。今回紹介した他にも博多店、名古屋店、みなとみらい店、神戸店、京都店、日本国外にはグアム店やハワイ店、ホノルル店、シンガポール店、ワイキキ店、ロンドン店、ラスベガス店、ニューヨーク店など、本当に全国各地にハードロックカフェは点在しています。
ぜひ、好きなアーティストのメモラビアを生で見て感動を味わってみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
各都市で全く違う顔を見せてくれるハードロックカフェ。メモラビアや限定グッズ目当てに訪れるのも良し、料理を堪能するのも良し、様々な使い方のできるカフェです。
その歴史は長く、又魅力は一言では言い表せません。今後も続いていく歴史の1コマを見に、私は1ハードロックカフェファンとして、今後も世界中のハードロックカフェを訪れたいと思います。
・参考文献
ハードロックカフェ公式ホームページ
ピンズの様々なジャンル ハードロックカフェ編 -ピンズマスターの「ピンズのススメ」

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