清水社長

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【サマソニ直前】サマソニ主催クリエ
イティブマン 清水社長にインタビュ

サマーソニック開催直前にクリエイティブマン清水社長のインタビューを敢行!今年の見所、ブッキング秘話、サマソニ上海、20周年、オリンピック時期の開催についてお話を伺いました。

カルヴィン・ハリスを観に世界中からやって来る
ーーー開催目前ということで、まずはサマソニ東京1日目・大阪2日目の見所を聞かせてください。
清水 まずはカルヴィン・ハリスを今年一番早く決めたことが、サマーソニックの軸になったんだよね。カルヴィンは「いつかサマーソニックでヘッドライナーをやりたい」って言ってたんです。EDMのフェスには彼はもう出ないし、出るとしたらロックフェス、ということで彼にしようと決めました。今回素晴らしいアルバムをリリースした直後に出演するのは世界でサマーソニックのみって考えると、かなり貴重なタイミングでのヘッドライナー出演になる。サマーソニックに決まった後にアジアの人たちがこぞってカルヴィンにオファーしたけど結局みんな断られてるから、海外の人たちもみんな「ここで見なきゃ」ってなってるんじゃないかな。この日はカルヴィン・ハリスを観に世界中からやって来ると思うよ。
清水 あとブラック・アイド・ピーズが決まったというのも流れとしては非常に満足していて。まさか今年再結成してやるとは思ってなかったんだけど、彼らが「サマーソニックだったらぜひ」って言ってくれたんで、これはポップアーティストとしてカルヴィンとかなり熱い並びになるんじゃないかなと思って。この日はここがかなり軸になってます。
Calvin HarrisSlide (Official Audio) ft. Frank Ocean, Migos
清水 そしてマウンテンのフェニックスとカサビアン。海外の人から見るとここで驚くんだよね、カルヴィンとカサビアンが同じ時間でやるってダブルヘッドライナーか!?っていうぐらいな。フェニックスもアルバム後の絶妙なタイミングで来てくれる。そこに東京はSuchmos。彼らはすごくUKの音楽に影響を受けてると感じるから新人だけどあえて上のほうに持っていって、Suchmos、フェニックス、カサビアンっていう並びで見せたいというのがマウンテンのポイントですね。
Suchmos “A.G.I.T.” (Official Music Video)
清水 ソニックステージは、本当に“ソニック”っていうような顔ぶれになってるし、次に僕らが推したい、ソニックステージのトリになってくれそうな勢いのあるアーティストもいるのでここは見逃さないでほしい。ぜひ新人好きの人たちにはチェックしてもらいたいですね。
今のロックを語る上で絶対観ておかなきゃいけないステージ
ーーー東京2日目・大阪1日目にいきましょう。こちらも強力なヘッドライナーですよね。
清水 日本ってロックアーティストのトップってレッチリ、メタリカ、グリーン・デイみたいなのがあって、正直フー・ファイターズはその下かな?という感覚でいると思うんだよね。でもアメリカでいったら逆で「フー・ファイターズ全然トップだよ」って言われる。それは彼らのライブパフォーマンス、スタジアムバンドであるというところなんだよね。今回はそこをいかんなく発揮してマリンステージを締めてくれるんじゃないかなと期待してます。
Foo Fighters – The pretender [Live@Reading&Leeds Festival 2012]
清水 そしてBABYMETALがその下に入ってるってところが、今回のストーリーとしては大きい。彼女たちはサマーソニックのちっちゃな飲食エリアの横にあるステージから始まり、その後、着々と力をつけていき、しいては世界に出ていき、いろんな人たちのサポートもやって、なおかつ大きなフェスティバルも経験し、しまいにはウェンブリーアリーナでほぼソールドアウトに近い動員を見せた。それは多分日本で初めてのアーティストだから、実績からしたら本当に申し分ない。サマーソニックで育っていってくれたアーティストが、その恩を返してくれるような感じ。サマーソニックでの6年分のいろんな思いやパワーを持ってここに上がってくれると思うので、しかと見届けたい。
BABYMETAL – LIVE AT WEMBLEY Trailer
清水 そして、マン ウィズ ア ミッションはフー・ファイターズが出るということで彼らとの思い出も含めてかなり仕上げてくるだろうし、この流れでロイヤル・ブラッドがいる。彼らも本当に2人でやってんの?っていうぐらいな激しい音を出す人たちなんだよね。この四つの並びは今のロックを語る上で絶対観ておかなきゃいけないステージだと思うんで、ここは絶対見逃してほしくないところです。
ーーー他のステージはどうですか?
清水 この日のソニックステージはとにかくパンク。ソニックステージ好きって、どちらかというとよりインディーテイストなものを求めてはいるんだけど、今年あえてパンクに特化させてもらいます。今年パンクスプリングが終わったばかりなのでフェアウェル的なことあるし、サム・41やグッド・シャーロットが来ると決まったから、ここはパンクの祭典にしようと思ってます。でも、パンクもロックも好きだっていうとソニックとマリンってなかなか行き来が難しいから、ここはちょっと迷惑掛けるけど、自分のタイムテーブルを作りながらうまく調整して動いてもらいたいですね。
Sum 41 – Goddamn I’m Dead Again (Official Music Video)
清水 そしてビーチステージ、この日の後半はかなりEDM要素の強いものになってるんで、EDC Japanを楽しんでくれた人たちやDJ好きな人はブリーズ・キャロライナからビッグ・ジャイアンティック、リハブ、またマウンテンに戻って、アクスウェル Λ イングロッソで締めるっていう流れで楽しんでもらいたいかな。
Axwell Λ Ingrosso Ultra Music Festival Miami 2017 [LIVE]
清水 邦楽好きな人はレインボウステージで楽しんでもらいたいし、GREENROOMの雰囲気が好きな人は今ガーデンステージがその要素を持っているんで、ここでのんびりと音楽に浸って、キャンプとかしながら1日過ごすっていうのもありだし。どこへ行っても誰かが好きになるような要素があるので、あとは自分で見つけてそこを楽しんでもらいたいですね。
ソニックマニアの見所は?
「音楽好きな人にはたまらない内容になってると思います」
ーーー今年復活したソニックマニアの見所も聞かせてもらえますか?
清水 今年はとにかくカサビアン、リアム、ジャスティス、この三つの核が最初から決まっていたんですよ。だから今までのダンスよりからもうちょっとUK、ロックにシフトしたものになるっていうのは最初から明確にあったんだよね。
Liam Gallagher – Wall Of Glass (Official Video)
でも、もちろんダンス系もジャスティス、オービタル、電気グルーヴという核となるダンスDJアクトがしっかりと固めながら、鉄板のPerfumeもいる。彼女たちもソニックマニアが大好きなんだよね。だから今年も逆オファーをもらえたし、必ずいい雰囲気にしてくれるんじゃないかな。
あとはヒップホップを含めてかなりコアなものもいるし、ショバリーダー・ワン、チック・チック・チックなんかもいるし、音楽好きな人にはたまらない内容になってると思います。
ーーー全体的に邦楽の層も新人から人気アーティストまで厚くなりましたよね。
清水 今のフェスの流れでいくと、やはり日本のアーティストが洋楽フェスの中でも軸を持ってプレイしてもらうっていうのは、絶対なくてはならないところで、フジロックもそうだけど、当初の“洋楽ばかり”っていうものから“洋楽中心”っていうフェスになってきている。
でも、ここまで洋楽を推しているフェスっていうのは少ないから、いくら日本のアーティストがたくさん入ろうともサマーソニックっていうブランドに対して何か大きな違いがあるとは、僕は思わないんだよね。
逆にヘッドライナーの前で今年のBABYMETAL、去年のレディオヘッドの前にサカナクションが出るような、日本にこんなアーティストいるんだよっていうのをしっかりと見せていきたい。サマーソニックは海外から来てくれてる人もいることを考えると、今後はそういう観せ方をどんどん積極的にしていきたいなと思ってます。
 
 
次のページはブッキング秘話、開催20回目、東京オリンピックに向けてのお話→

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