コリィ・テイラー「クリスとチェスタ
ーを弱虫扱いするのは未熟」

スリップノット/ストーン・サワーのコリィ・テイラーが、自ら命を絶ったクリス・コーネルとチェスター・ベニントンを“弱虫”や“卑怯者”“自分勝手”と批判する人達に対し物申した。
テイラーは『Loudwire』のインタビューでこう語った。「彼らを“弱虫”と呼ぶのは、すごく未熟な見方だ。当然、(そう言う人達は)傷ついているから、食ってかかり、そんな言い方をしてる。そういう風に物事を見るのは簡単だ。どれほど深刻な問題なのか直視しなくて済むんだから。誰かにそういうレッテルを貼るのは簡単なんだよ。実際には傷ついているが、それに背を向け、自分らに起きたことではないってフリができる」「未熟ってだけでなく、何もしないことへの言い訳でもある。無駄に…、不必要に、すごく重要な問題を簡略化している」
「鬱と闘っている人々はほとんど常に惨めな状態にあるんだ。来ては去る。波は押し寄せては引く。そして、それをかわすことが難しいときもあるんだ」「俺も浮き沈みがあり、衝突し燃え尽きてきた。(でも)練習を重ね、俺には話せる人達がいるから、壁にぶつかり砕けずに済んでいる。でも、それはタフなことだよ。そういう贅沢に恵まれていない人達もいる。俺らの友人のように、壁が押し寄せてきて…、そうなったら悲劇だ。だからと言って、彼らが弱虫だったわけじゃない」
テイラーは自身の経験から、“話を聞いてもらうことの重要性”を訴えた。「話を聞いてくれる人がいるってことをわかってもらうために、俺は自分ができることは何でもする。行くところはあるんだ。それは友人かもしれないし、他人かもしれない。組織やセンターもある。一生懸命話を聞いてくれる人達がいるんだよ」「問題が厳しいことに変わりはないが、(話を聞いてもらうことで)少し気持ちが楽になる。君は一人だって感覚を取り払ってくれる」
そして、テイラーはカメラに視線を向け、「君は一人じゃないんだ。そう感じているのは君だけじゃないんだよ。俺は感じる。君らもそう感じている人を知っているはずだ。もしくは君自身がそう感じているかもしれない。それを知るのは大切なんだ。君は弱虫じゃない。君は一人じゃない。必要とする助けを得ろ。それを見つける手段はある」と、ダイレクトに訴えた。
テイラーはこの数年、自殺未遂や鬱と闘ってきた自らの経験をオープンに語り、これらの問題の啓蒙活動や自殺防止キャンペーンに従事してきた。
Ako Suzuki

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