「機動戦士ガンダム サンダーボルト
」第2シーズン特別版は11月18日劇場
公開!

 太田垣康男氏の人気漫画をアニメ化する「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の第2シーズン全4話に新作シーンを加えた特別編「機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER」が、11月18日から2週間限定劇場上映されることが決まった。7月16日、第2シーズン第8話の配信開始を記念して新宿ピカデリーで行われた、上映&トークイベントで発表された。
 同作は、「機動戦士ガンダム」で描かれた一年戦争を背景に、ジオン公国軍のリビング・デッド師団に所属する兵士ダリルと、地球連邦軍ムーア同胞団のイオが繰り広げる宿命の戦いを描き、2015年から16年にかけて第1シーズン(第1~4話)が配信された。第5話からスタートした第2シーズンでは、舞台を一年戦争終結から7カ月後の地球に移し、ダリルが連邦の軍閥を探る諜報任務を遂行する中、イオは試作モビルスーツ・アトラスガンダムのパイロットに選ばれ、さらなる激闘が繰り広げられる。
 トークイベントには、イオ・フレミング役の中村悠一、ダリル・ローレンツ役の木村良平、音楽の菊地成孔、サンライズの小形尚弘プロデューサーらが一堂に会し、同作を振り返った。中村は、第2シーズン最終話となる第8話で描かれた衝撃のクライマックスについて「原作も続いているので決着をつけるのは難しいことはわかっていたんですが、改めて映像で見るとすごくもどかしいところで終わってしまいましたね。イオ的にはこれからというところで終わってしまったのでまだまだ続きをやらざるを得ない! ですね」とさらなる続編への期待を語った。これに小形プロデューサーは「8話の動画枚数は非常に多くなっています。テレビシリーズだと多くて5000枚のところ、サンダーボルトは18分の映像で1万4000枚使っているんです。みなさんに応援してもらって、また何本もつくれるようにしたいですね」と制作秘話を明かしつつ応じた。また、ダリルが乗るアッガイの戦闘シーンは、当初の想定を大きく超えたこだわりの画作りになったそうで、通常4、5枚の設定画が用意されるところ、アッガイについては100枚に迫る勢いになってしまったという。
(c)創通・サンライズ また、この日に会場で上映された、特別版の特報映像にも話題がおよんだ。「追加シーン用ということでいろいろ収録しているセリフもたくさんあるので、それがどう構成されて映画が完成するのか楽しみ」と期待に胸を弾ませる木村に対し、小形プロデューサーが「前回の劇場版では、戦闘シーンを足しただけでしたが、今回はそれだけではなく、それぞれのキャラのドラマシーンもたくさん盛り込んだので、ぜひ楽しみにしていただきたいですね。アトラス、アッガイの戦闘シーンもこれでもか、というほど増えると思います」と答えて自信を覗かせていた。
 そのほか、菊地は音楽制作の舞台裏を披露。アメリカのファンから「日本語の曲が聞きたい」と要望が寄せられたことで、今作でのダリルのテーマ曲が日本の歌謡曲をイメージしたものになったことや、中村が「ものすごく異質な感じがして、とても怖かった」と語る、南洋同盟の僧侶たちが迫り来るシーンで用いられているお経のような音楽は、第1シーズンでバロウズ艦長を演じた佐々木睦が実在する有名なお経を読み上げており、それを逆再生していることなどが明らかに。さらに、菊地は一番のお気に入り楽曲として、イオとビアンカによるセッションシーンの曲をあげ「全部で7分の作品ですが、劇中では1分半くらいしか使われていないので、(サウンドトラックで)ぜひ全部きいてほしい」と呼びかけた。
 なお、「BANDIT FLOWER」各上映劇場では公開初日から、80分におよぶ特典ディスク「MOBILE SUIT GUNDAM THUNDERBOLT Live OPERATION 01 “Rumble & Silence”」や、カトキハジメ描き下ろしボックス、絵コンテ集、原画やスタッフインタビューなどを掲載した100ページの冊子「アニメーションワークス」ほかが付属する、初回限定版ブルーレイ「機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER COMPLETE EDITION」が先行販売される。12月8日からは、バンダイビジュアルクラブでの取り扱いもスタートする。価格は1万円(税込み)。12月8日に発売予定の通常版は、ブルーレイが7000円、DVDが6000円、UHDブルーレイとブルーレイの同梱版が9000円(いずれも税抜き)。

新着