L→R 知(Gu)、Yurin(Vo&Gu)、フジムラ(Ba)

L→R 知(Gu)、Yurin(Vo&Gu)、フジムラ(Ba)

【サイダーガール】
僕たちが届ける感情になってほしい

3ピースバンドのサイダーガールがメジャーデビューシングル「エバーグリーン」を完成させた。全員が作詞作曲できる強みを生かし、独自の“炭酸系サウンド”をブラッシュアップした傑作だ。詩として美しい歌詞も秀逸!

本作には3人が1曲ずつ作詞作曲した3曲が収録されていますが、そのテーマは“夏の初恋”だと。テーマを決めてから制作したのですか?

最初に夏に出すことが決まって、そのリリースの日が僕たちの初ライヴの日から3年後の2017年7月26日になりそうだと。それでそれぞれが作った曲を集めて、歌詞を夏に寄せていったんです。“初恋”っていうのは僕が決めたんですけど、メジャーデビューが初めてなので、それに掛けて初恋をテーマにしようと。

同じテーマなのに三者三様の“夏の初恋”像が描かれていますね。それぞれの個性が出たというか。

そうですね。でも、それぞれこういう曲でくるだろうなって予想はできていて(笑)。Yurinくんは激しめというかアップテンポで、フジムラはバラードっぽい曲だろうなと。そういう曲が得意だから。みんな得意分野できたと思っています。

メジャーデビューだからこそ得意分野で?

フジムラ
俺はそうかもしれない。
Yurin
僕は好き勝手に書いたらそうなっちゃいました。

曲も良いのですけど、歌詞も良くて。3人とも詩人として素晴らしいというか。臨場感があるだけではなく、温度や匂いも感じられるような歌詞になっていますよね。

Yurin
前のアルバム(3rdミニアルバム『ジオラマインサイダー』&4thミニアルバム『ジオラマアウトサイダー』)がリアルさや生活感をテーマにしていたので、それが無意識のうちに今のサイダーガールの根底の部分を引っ張っていってるのかなって。日常の情景を入れがちです(笑)。

では、3曲ある中で知さんが作詞作曲の「エバーグリーン」が表題曲になった経緯は?

今までの作品の表題曲をやらせてもらってるんで、今回も僕がやりたいって最初にふたりに提案して。今までのサイダーガール像のレールに乗るものを作りたいと思っていました。歌詞もできる限り“ザ・サイダーガール”みたいなものにしたかったので、客観的に自分が見たサイダーガールを考えていたら、すごい時間がかかってしまって…。書き直しもして、TDチェックの日にまた歌を録り直してもらったっていう。

それは大変でしたね。

僕よりYurinくんが大変でした(苦笑)。でも、今回は歌詞にこだわりたくて。曲を聴かなくても読みものとしてハッとなるものを作りたかったんです。初恋をテーマにしたいって決めて、自分の初恋を書き起こしたんですけど、自分のことを語りすぎになっちゃったので、そうじゃなくて、いろんな人の初恋になるように野球に例えてみようと。

そこで初恋を野球になぞらえようと思う発想がすごいなって思いました。

僕、サッカー部だったんですけどね(笑)。でも、野球のゲームをしたり、高校野球の動画を観るのは好きで。高校野球って1回切りじゃないですか。僕らもメジャーデビューするけど、それも1回しかない!って気持ちでやらないとダメだなって。だから、「エバーグリーン」では初恋のことも歌ってるし、初めてやるってことに対しても歌ってます。

その歌詞ですが、《初恋は三遊間抜けて僕は一塁踏んだ》って歌い出しからしてキラーフレーズですよね! 

あざとく狙ってはいるんですけど(笑)。サビと同じくらい歌い出しって大事だと思っていて…カラオケにも歌い出しって映るじゃないですか。《三遊間》って歌った途端に野球のことだって分かると思ったんで。

続くYurinさん作詞作曲の「光って」も読みものになり得る歌詞ですよね。

Yurin
僕は歌詞を最初にガーッて書いたら、あまり変えないんです。しかも、歌い終わったら過去のものになるんで、どうだったかな…(読み返して)夏っぽい曲と歌詞にしようと思って書いたんですけど、出来上がった時にそんなに夏感はなくて。でも、他のふたりが夏色の強い曲を書いてくれたんで、大丈夫だろうと(笑)。夏(「エバーグリーン」)、1年経って(「光って」)、また夏(「茜色」)みたいな位置付けで、そう思ってもらえたらいいなということで2曲目になりました。

アルバムみたいな流れですね。

Yurin
そうですね。曲は短いですけど、コンセプトもあってアルバムっぽい作り方になりました。

そして、フジムラさん作詞作曲の「茜色」は、“潮騒”“影”“雲”“海の香り”“月の光”“アイスキャンディー”と、夏っぽさと儚さを兼ね備えた絶妙なキーワードが並んでいますね。

フジムラ
最初、もっと抽象的な歌詞だったんですけど、人や物に例えてみようってなって。風景や情景描写で攻めたかったんです、昔から情景描写は大好きだったので。

歌詞の世界を体感できるように思えます。特に“アイスキャンディー”という響きが効いていますね。

フジムラ
“アイスキャンディー”は仮タイトルだったんです。単語もサビの最後のほうに入れたいって思ってて。映えるようになって良かったなぁって思います。

三者三様でどれも余韻が残る曲ばかりなのですが、ずしんとした重みがないんですよね。そこがいい!

フジムラ
僕らの歌詞ってそこまで絶望的じゃないんですよね。寝れば治るくらいの重みなので(笑)。

だからこそ、日常に寄り添えるんだと思います。ちなみにライヴに対するイメージはありますか?

ただ盛り上がるんじゃなく、僕たちが届ける感情にみんながなってくれるっていうところは目指していきたいですね。3曲それぞれに伝えたい色、感情があるので、それにお客さんがなってほしいなって思います。

取材:高橋美穂

シングル「エバーグリーン」2017年7月26日発売 UNIVERSAL J
    • 【ラバーバンド付き初回限定盤】
    • UPCH-7333 ¥1,944(税抜)
    • 【通常盤】
    • UPCH-5917 ¥1,296(税抜)

『サイダーガールTOUR2017-2018 サイダーのゆくえ-JUMP ON THE BANDWAGON-』

11/18(土) 大阪・梅田CLUB QUATTRO
11/19(日) 愛知・名古屋CLUB QUATTRO
11/26(日) 東京・恵比寿LIQUIDROOM
12/03(日) 北海道・札幌COLONY
【2018年】
1/14(日) 福岡・LIVE HOUSE Queblick

サイダーガール プロフィール

サイダーガール:シュワシュワと弾ける炭酸の泡は爽快感、その泡はあっと言う間に消えてなくなってしまう儚さ。そして、どんな色にも自在に変化していく。そんな“炭酸系サウンド”を目指して2014年5月結成。17年メジャーデビュー。18年11月に2nd アルバム『SODA POP FANCLUB 2』をリリース。その後アルバムを引っ提げ『サイダーガールTOUR2019 サイダーのゆくえ -SPACESHIP IN MY CIDER-』を開催し、全国各地でソールドアウトとなる。サイダーガール オフィシャルHP

OKMusic編集部

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