L→R YORKE.(Painter)、Ta_2(Vo)

L→R YORKE.(Painter)、Ta_2(Vo)

【OLDCODEX】
積み重ねてきたものが見事に表れたア
ルバム

悩みとか打ちひしがれたものを
払拭したいと思いながら作った

ラストの「Million from Codex」には、最後をしっとりと締め括るようなウェット感とカッコ良さがありますね。

YORKE.
曲としてのパワーが強いよね。タイトルもラストを飾る感じになっていいなと思って。しかも、歌詞の最後が《alone》で終わるのが自分でもグッときますね。

人は最終的には“個”だけど、“alone”と2回歌ってることで、OLDCODEXのふたりを意味してるみたいな。

YORKE.
あぁ…そこまで考えてなかったけど(笑)。
Ta_2
これはYORKE.とユニゾンするような箇所を作りたいと思って。制作中いろんなことがあったけど、振り返りつつ先を見るような曲にしたいと。本当に作ってる時は、悩みとか打ちひしがれたものを払拭したいと思いながらだった。
YORKE.
最後だけど表題曲になってもいいかなって思うくらい強い楽曲です。Ta_2の歌がしっかりあって、《Listen,》という歌詞から俺がまくしたてるようにラップして、《a million from codex》という歌詞でユニゾンする。それでこういうタイトルにしたんです。

あと、「A Black Toy」も曲として面白いですね。EDMだけどヒップホップのテイストもあって。

YORKE.
R&Bも入ってるよね。Ta_2はEDMとか好きだから、それをロックに落とし込んだ感覚だと思うけど。
Ta_2
今挙がったようなジャンルを上手くミックスした曲はあったけど、1曲の中でセパレートして表現した曲がなかったから、それを上手く表現したいと思って。例えば『A Silent, within The Roar』(2014年4月発表の3rdアルバム)の時の「optimistic negative thing」みたいな感じかな。こういう曲はアルバムだからこそできる遊びだと思うし、そういう音で遊ぶ感覚を表現したくて。歌詞の意味とか曲の雰囲気もあるけど、“音にまみれる”みたいな感覚の曲も作りたかったんですよ。

音源はエディット感ばりばりですけど、ライヴは?

YORKE.
バンドで同期とか使ってやるんじゃないかな。歌録りも結構テクニカルにやってたよね? ヴォーカル用の機材を使ったりとか、“こだわりがついにそこまでいったか!”と思ったもん。そもそもマイクへのこだわりがすごくて。ロシアの何とかってやつとか重すぎて、ブースでどんどん下がってきて(笑)。
Ta_2
真空管だからね。
YORKE.
そのマイクが俺の声には合わないけど、Ta_2の声にはばっちりはまってるんだよね。「A Black Toy」はそういうTa_2のこだわりがすごく出てる。
Ta_2
ヴォーカリストだし、自分の声に合った機材を探すのが好きなんです。頭で鳴ってる音とそれを録った時の細かな違い、鳴っててほしい倍音とか、普通の人が聴いても分からないくらいの細かいレベルで俺は聴き取ってるから。そのためにいろんなマイクを試しましたよ。マイクプリだけで4〜5機、マイクも5種類を試して、最終的にロシアのソユーズという会社のマイクを使っています。今回ひとつの到達点が見えたけど、俺の声も年々変わっていくから、その都度声に合わせて最良のものを選んでいきたいと思いますね。

ちなみに、ライヴでYORKE.さんが使ってるのは?

Ta_2
骸骨マイクね。
YORKE.
あれは、もう見た目ですよ(笑)。でも、面白いもので、ずっと使ってるうちに声が馴染んでくる。だから、壊れて新しいのにすると“あれ?”ってなる時があって。筆もそうだけど、道具って使う人の体に合ってくるんだよね。

今回のアルバムは制作過程も含めて振り返っていかがですか?

YORKE.
居酒屋で生グレープフルーツサワーがなかなか出てこなかったみたいな? つまり、Ta_2の曲がなかなか上がってこないっていう(笑)。作詞やデザインは俺がギリギリでもやるから、気の済むまでやってくれよと思ってたけど、まだ~?って催促してもなかなか出てこなくて。
Ta_2
当初あった新曲はディレクターがいなくなったことで宙ぶらりんになったから、改めてアレンジャーと一緒に曲作りをしていったものが多かったんですよ。オーダーはちゃんと通っていたんだけど、そのしわ寄せがYORKE.にいっちゃって、それは申し訳なかったよね。
YORKE.
まぁ、いいんだけどね。例え話として、やっと出てきたグラスに俺自身がグレープフルーツをギュ〜ってスクイーズして飲み干すみたいなスケジュール感でした。だから、“スクイーズ”っていうタイトルでも良かったなって(笑)。

取材:榑林史章

アルバム『they go, Where?』2017年7月26日発売 Lantis
    • 【初回限定盤(DVD付)】
    • LACA-35650 ¥3,500(税抜)
    • 【通常盤】
    • LACA-15650 ¥3,000(税抜)

『OLDCODEX Tour 2017 “they go, Where?”』

9/03(日) 大阪・Zepp Osaka Bayside
9/09(土) 北海道・Zepp Sapporo
9/12(火) 東京・Zepp Tokyo
9/13(水) 東京・Zepp Tokyo
10/07(土) 埼玉・戸田市文化会館
10/08(日) 埼玉・戸田市文化会館
10/15(日) 福岡・アルモニーサンク北九州ソレイユホール
10/21(土) 大阪・オリックス劇場
11/05(日) 石川・本多の森ホール
11/10(金) 宮城・仙台サンプラザホール
11/25(土) 広島・JMS アステールプラザ 大ホール
11/26(日) 広島・JMS アステールプラザ 大ホール
12/02(土) 兵庫・神戸国際会館 こくさいホール
12/20(水) 愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホール
12/23(土) 静岡・静岡市民文化会館 大ホール

OLDCODEX プロフィール

オルドコデックス:2009年、発足。VocalとPainterという異色の組合せの特性を生かし、ロックを基盤にしながらラウド、ダンス、パンク、メタル、プログレ、R&Bなどの要素を混ぜ込んだミクスチャーサウンドを主としつつ、ライヴアートを織り交ぜた視覚をも楽しませる作品群をパッケージ物、ライブ、グッズ等、メンバーが関わる全ての場所で打ち出している。2021年12月に、『劇場版 Free!-the Final Stroke-』後編 メインテーマをもって解散となることを発表。22年4月27日発売の『劇場版 Free!-the Final Stroke-』後編オリジナルサウンドトラック「Never Ending Blue」にOLDCODEXが担当する同タイトル メインテーマが収録。『劇場版 Free!-the Final Stroke-』後編オリジナルサウンドトラック 商品情報
OLDCODEX オフィシャルHP

L→R YORKE.(Painter)、Ta_2(Vo)
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OKMusic編集部

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