【ミオヤマザキ】
『ミオフェス〜東京編その1〜』
2017年6月29日 at 恵比寿LIQUIDROOM

 ミオヤマザキ主催の『ミオフェス』が全国8カ所で開催され、6本目にあたる東京2デイズの初日を観てきた。トップを飾ったのはゆるめるモ!だ。この日はしふぉんがヘルニアを患い、激しい動きこそできなかったものの、それを他のメンバー3人が見事にカバー。ニューウェイブ調の楽曲にスクリームを織り交ぜ、ラウド系バンドにも負けない攻撃性を観せつけた。

 続いては最新ミニアルバム『GiANT KiLLERS』がオリコンデイリー3位を記録し、人気上昇中のBiSHが登場。ハスキー声のアイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチの麗しい歌声を主軸に、他のメンバー4人も歌に踊りに大活躍。歌声、楽曲、振り付けの三位一体感による番狂わせっぷりが凄まじく、ライヴ中に筆者は5回ぐらい泣きそうになった。

 最後は主催者のミオヤマザキが登場。頭3曲は紗幕に歌詞が流れる演出で、紅一点・mio(Vo)を含むメンバー4人の姿は見えない。しかし、ヒリヒリした感情を託した本音炸裂の歌詞を歌い上げるmioの歌唱力は圧巻。ラップ、ポエトリー、歌メロ、シャウト、時には演劇を観覧しているような台詞調のパートもあり、多彩な表現力で観る者を釘付けにする。また、会場にパンテラ、スリップノットのTシャツを着たファンを見かけたが、猟奇的なヘヴィロック調の演奏も彼女の歌声を力強く援護射撃。そして、フロアーを根底から激しく揺さぶり、1度観たら蟻地獄のごとく深みにはまるエモーションの過剰さはずば抜けていた。ぜひ一度、体感してもらいたい!

取材:荒金良介


セットリスト

  1. 1.Dawn of the Felines
  2. 2.オカルティック69
  3. 3.メンヘラ
  4. 4.正義の歌
  5. 5.婚活ハンター
  6. 6.ノイズ 
  7. 7.死二DIE
  8. 8.バンドマン
  9. 9.民法第709条
  10. 10.童貞ハンター
  11. 11.水商売
  12. 12.山崎美央
ミオヤマザキ プロフィール

mio(Vo.)、taka(G.)、Shunkichi(B.)、Hang-Chuang(Dr.)からなる4人組ロックバンド。2013年、東京で結成。Vo.のmioによる、”男性は心拍数が上がり、女性は皆共感する”恋愛の陰を描いた歌詞と、圧倒的なライブパフォーマンスにより「ミオラー」と呼ばれる熱狂的なファンを獲得。更に、ミオヤマザキの楽曲をテーマに制作されたプロモーション・ゲームアプリ「マヂヤミ彼女」はApp Storeのランキングで1位を獲得し、現在までに累計400万ダウンロードを突破。大きな話題と様々な謎に包まれたまま、2014年のクリスマスイブにソニーミュージックのエピックレコードからメジャーデビュー。2016年にはフジテレビ深夜ドラマの主題歌に起用され、11月2日に待望の1stフルアルバム『anti-these』をリリース。11/1付のオリコンアルバム・デイリーチャートで9位にランクインするなど、10代~20代の女性を中心に熱狂的な支持を集めている。2017年4月1日には日比谷野外大音楽堂でワンマンライブを完売。今最も注目を集めているバンド。ミオヤマザキ オフィシャルHP

OKMusic編集部

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