片岡愛之助(左)と中村梅玉

片岡愛之助(左)と中村梅玉

愛之助、大尊敬する中村梅玉と共演 
「いろんなものを盗みたい」と意欲

 「錦秋名古屋顔見世 記者会見」が29日、東京都内で行われ、出演者の中村梅玉、片岡愛之助ほかが登壇した。
 建て替え中の御園座に代わり、名古屋・金山の日本特殊陶業市民会館において、毎年行われてきた歌舞伎公演。御園座が2018年に再開場予定とあり、5年目となる今回が最後の金山公演となる。
 梅玉は「最後の金山歌舞伎に参加できること、とてもうれしく思います。有終の美を飾らなければ、と気を引き締めているこの頃です」とあいさつ。また「周りが私自身が大好きな後輩の愛ちゃん(愛之助)、(中村)壱太郎くんたちで、和やかな一座になると思う」と笑みをこぼした。
 愛之助も「名古屋は私、大好きな所なのですが、なかなか呼んでいただく機会がなかったので大変うれしく思います。今回、たくさんの先輩方がいらっしゃる中、大変なお役をいただき、身が引き締まる思いです」とコメント。中でも、昼公演の「番長皿屋敷」への思いは強いようで「放駒四郎兵衛(はなれごま しろべえ)は初役でございます。しかも梅玉兄さんが、お相手ということで、大先輩の胸をお借りしてしっかり務めさせていただきます」と力を込めた。
 普段から仲が良いという愛之助と梅玉。愛之助の魅力を問われた梅玉は「ともかく愛ちゃんは、舞台に品がある。そこが一番好きなところ。ともかく勉強熱心ですし、元々才能もあるけど、努力もしているからこそ、これだけの役者さんになったと思っている」と賞賛の言葉を贈った。
 愛之助も「昔からかわいがってくださり、優しくいろんなことを教えてくださいます。大好きで大尊敬している先輩で、お殿様役といえば、僕はお兄さんしか思い浮かばない」としみじみ。「教わることは大切ですが『芸は盗め』と言われてきた。いくら盗んでも罪にならないものなので、今回ご一緒させていただく中で、兄さんからいろんなものを盗みたい」と語った。
 舞台は、10月1日~25日、名古屋・金山の日本特殊陶業市民会館で上演。

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