日本のパンクロックバンドのおすすめ
8選 歴史に名を刻んだモンスターバ
ンドを紹介

Hi-STANDARD

ハイ・スタンダードは日本のパンクロックを代表するバンドで、パンクロックを語る上では非常に重要なバンドです。
日本でもパンクバンドは80年代初期から存在していました。後に紹介するブルーハーツなどはパンクロックの知名度を上げた存在としてやはり重要かもしれません。
しかし、海外でのパンクロックバンドの活動スタイルの基本と言える、Do It Yourself(いわゆるDIY)という音楽性以上に大切な要素を真に体現して活動しており、有名となったバンドはハイ・スタンダードが最初でした。すべてを自分たちでやるというスタイルにこだわって活動を続け、海外でも成功し、ここまで知名度を上げて現在もなお活動しているという事実から考えても、現在の日本の最重要パンクロックバンドとして間違いがないでしょう。
90年代を学生として過ごした人は誰しもが熱狂したといっても過言でもないHi STANDARD。当時のインディーズバンドブームのパイオニア的な存在だったHi-STANDARD、通称ハイスタをオススメしたいです。1990年代では様々なインディーズバンドが流行り、現代のように楽曲のダウンロードが主流ではなかったため、音楽リスナーはCDを買いまくり音楽を聴きまくっていました。
その中でこのハイスタはメジャーレーベルのような巨大な力を借りずに実力だけで売れたバンドです。曲調としては、疾走感がありメロディアスなパンク、それまで聴いたことのない激しさ。
このハイスタは一度解散して最近はほぼ活動はしていませんが、現在でも大型フェスなどにたまに出演しています。90年代を生きた人の青春の代名詞になるバンドです。ハイスタに捨て曲は一曲もない位どの曲も聴きやすくカッコいいです。
数あるアルバムでオススメしたいのは「MAKING THE ROAD」です。この中に入ってる曲は全てパンク好き以外でも聴きやすく万人受けする曲ばかり。特に「Stay Gold」という曲はハイスタの代表する曲で非常に有名でおすすめできる曲です。ハイスタ知らない人でもテレビのBGMでたまに使用されたりしてるから聴いた事あるかも知れません。ハイスタを聴けば嫌な事やストレスも吹っ飛ぶと思うので是非聴いてみてください。

THE BLUE HEARTS

ブルーハーツはおそらく日本のパンクバンドとして一番知名度があるバンドでしょう。そのメジャーすぎる活動から、パンクロックといえるのかという問題もまたあるのですが、パンクロックの存在を知らしめたという意味ではその功績は非常に大きいです。
ブルーハーツの登場前までは、パンクロックはアンダーグラウンドな存在でした。しかし、ブルーハーツは違いました。テレビにも多く出演したことも大きいですが、何よりも支持されたのはその楽曲のすばらしさです。
シンプルながらすぐに覚えられるポップでキャッチーなメロディ、素直で分かりやすい歌詞は若者の心を掴むのに時間はかかりませんでした。その後、似たようなスタイルのバンドを量産してしまったことやパンクロックのメジャー化の功罪はありますが、ブルーハーツが本格的なパンクロック好きになるきっかけを作ったという点では評価されるべきだと思います。
その中でもおすすめのアルバムは「THE BLUE HEARTS」。
一番パンクロックらしい曲は、リンダリンダ。過去に類をみない歌詞は、現在までに様々なアーティストに影響を及ぼしています。
この歌詞は、ひとつの芸術作品として昇華し、今まで理解のない人達には、うるさいだけの音楽として認識されていたパンクロックの概念を覆してくれました。今、問題視されている格差社会に対する疑問を、当時から投げかけていました。若者だけではなく、年配の大人にも受け入れられた稀有な楽曲です。
また、音楽シーンだけでなく、映像などの分野でもイマジネーションを掻き立てるもととなった楽曲を提供し続けてきた彼らこそ、日本が誇るパンクロックバンド”THE BLUE HEARTS”です。

ELLEGARDEN

音楽好きなら一度は名前を聞いたことがあるのではないのでしょうか、ELLEGARDEN
今は活動休止中ですが熱烈なファンはずっと存在しており、新たなファンも増え続けているモンスターバンドです。
どこが魅力的かというと、まずはボーカルの流暢な英語の発音でしょう。初めて聞く人は洋楽と勘違いしてもおかしくないくらいの自然な英語で歌います。2点目は、バンドメンバーの熱さが楽曲から染みだしているところです。YouTubeでライブ映像を見ることができますが、圧巻の迫力です、彼らもファンも。汗だくに力強く、楽しく自分らしく演奏する彼らをファンはちゃんと受け止めて同じように若しくはそれ以上に汗だくに楽しく暴れています。
おすすめしたいアルバムは「ELLEGARDEN BEST 1999-2008」。ベスト盤がリリースされているので、入門はそれを手に取れば間違いないでしょう。
きっとどの曲も心を揺さぶりあなたのことを音楽に引きずり込むことと思います。もしベストですっかり彼らの虜になったのならアルバム「RIOT ON THE GRILL」を手に取ってみてください。スパゲッティを汚く食べるジャケット写真が目印です。

サンボマスター

次に紹介するサンボマスターは前に紹介した2バンドのようなゴリゴリのパンクバンドではありませんが、間違いなく2000年代前半の日本のロックシーンを引っ張っていったバンドです。
それまでの80年代や90年代の音楽はロックとか何か、パンクとは何かというカテゴライズが世間的にあまりなされていませんでしたが、このバンドは「ロックとはこういうものだ」という示しを教えてくれました。ボーカル山口の身体から絞り出すような語りは理屈抜きに心に突き刺さります。
そして、おすすめしたい曲はドラマ電車男の主題歌にもなった「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」。従っておすすめしたいアルバムもその曲が収録されている「 僕と君の全てをロックンロールと呼べ 」です。
オリコン8位でじはありますが間違いなくサンボマスターの代表曲であり、不器用な男が愛する女にひたすら語るといった歌詞で、少し古臭い気もしますが、まさにドストレートな気持ちを表現した歌です。

SHAKALABBITS

2000年代前半の日本のパンクロックブームを盛り上げた1バンド、SHAKALABBITS
ティーンエージャーの心情を歌った前向きな歌詞とキャッチーで弾むような旋律は当時の中高生を中心にインディーズでは大流行し、特にボーカルUKIのファッションやそのメンタリティー、可愛らしいキャラクターなどが受けていたのが印象的でした。
私のオススメはアルバム「CLUTCH」に収録されている「Pivot」という曲。SHAKALABBITSの中でも特にノリの良いポップな曲調で、歌詞も「辛い時もあるけれど元気に行こう」といった女子中高生を対象にした応援メッセージソングになっています。
この曲はバンド全盛期に作られており、イントロから勢いのあるドラムで始まるところが非常にカッコイイです。

SEX-ANDROID

結成20年以上のベテランで、白塗りに白衣姿というユニークでインパクトのある出で立ちのバンドです。ボーカルのYU-DAIの少し掠れたやや高めの声と、独特のビブラートを効かせた歌い方がクセになります。特に悪い男やダメな女などの歌詞を書かせると、右に出る者はいないくらいピカイチ。
オススメのアルバムは、2008年に発売の【完売トラック1.2.3-Mのアナログ狂い咲き-】です。こちらは、完全に完売した活動初期の3枚のアルバムをまとめた豪華な1枚で、これさえ聴けばSEX-ANDROIDがどのようなバンドなのか一聴瞭然というマスト版です。現在に比べ歌唱力は劣りますが、擦り切れるような歌声に痺れさせられること間違いなしです!

ロリータ18号

1989年結成でメンバーチェンジを繰り返しつつも現役で活動を続けるガールズパンクバンド、ロリータ18号。国内だけでなくヨーロッパでもメジャーデビューを果たし、日本を代表するパンクバンドの1つとなりました。
曲調としては、ポップながらも激しいサウンドにボーカルのマサヨの独特のダミ声が特徴。それが強烈なバンドの個性となっており、一度楽曲を聴けばロリータ18号だと簡単にわかってしまうほど。そこがとにかくかっこいいんです。
そんなロリータ18号の全てが凝縮された1999年発売のアルバム「TOY DOLL」を是非一度聴いてみてください。THE TOY DOLLSのオルガがプロデュースしたこのアルバムは若さと勢いそのままにノリを重視した曲が目白押しです。曲のパワーでテンションが上がること間違いなしです。

BALZAC

日本のホラーパンクの第一人者と言えばBALZAC。1992年に京都で結成されたBALZACはアメリカのパンクバンドMISFITSのコンセプトをそのまま継承し、国内外で高い人気があるバンドです。本家MISFITSの評価も高く、日本ツアーの前座を務めたほかアメリカでも一緒にツアーを回っています。
そのサウンドはパンクにしてはスピーディーかつメロディアスなものが多く、コーラスが重視されたライブ映えするものが多いのが特長です。なので一般的なパンクロックが苦手な人でも比較的聴きやすいのではないでしょうか?
おすすめしたいのは1996年に発売されたアルバム「Deep -Teenagers From Outer Space」はそんなストレートな楽曲が中心になっているので、BALZACを聴いたことのない人はここからトライしてみてください。

indiesmate

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