Suchmos

Suchmos

Suchmos、新作リリースに先駆けショ
ートフィルム&森 健によるライナー
ノーツを公開

7月5日に新作「FIRST CHOICE LAST STANCE」をリリースするSuchmosが、ショートフィルムを公開した。 また、ショートフィルムと同時にジャーナリスト・森 健によるライナーノーツも公開となったので、こちらも合わせて楽しんで頂きたい。

Suchmos ショートフィルム

【ジャーナリスト 森 健によるライナー
ノーツ】

陽が落ちていく。遠くでクラクションが聞こえる。手元の機器がメッセージの着信で青く光る。君は画面を確認し、すぐに消す。返すか、見過ごすか。
数秒数えて、上を向き、ひと呼吸して、打ち返す。
窓を開けたい。その扉の向こうへ。広がる夜を見上げたい。
それでも君は動かない。今日は、今夜は。
明日はどうだろうか──。
目をつぶり、そう願いながら、君はつないだイヤホンを耳にあてる。
 
最初に出会った仲間と生み出した音楽。それでやっていくと決めた。
その彼らが昨日とは違う場所へ行こうとしている。
手には新しい音、胸には古いジョーク。
大事な固い石は最初の場所に置いたまま、遠くへ、知らない場所へ。
そこで君も感じとる。自分ももっと自由な場所へ。もっと気持ちのいい場所へ。
 
走っているときには気づかない。自分が何を見ているのか、何を手にしているのか。
飛んでいるときには気づかない。どのくらいの速さなのか、どこを目指しているのか。
けれども、彼らは何かを手渡していく。
君はそれに触れ、手にしたものを確かめる。いつくしみ、呑み込み、刻みつける。
誰かにも伝えたい。
そして、君は別の誰かへと渡していく。その誰かはまた別の誰かへと。
点と点がつながり、線と線が交差する。この湧き上がるうねりに誰と触れよう。
この音をどうやって街に刻もう。

夜を伝わる彼らの揺らぎは、君の重りを外していく。
聞いたろ──。そう送れば、あの子がうなずき、あいつが笑う。粗雑な返事だけですべてが伝わる瞬間。夜の匂いとこの音だけで、すべてが充たされる。ここにいなくても、みんな同じ何かを感じている。

手元の液晶から響く音は、いつしか地を揺らす振動となって、君を包んでいく。
君は問いかける。
もう少し先へ。
彼らが呼応する。
いや、もっともっと先へ──。
それなら、どこまで──。
まだ見ぬ地平を夢想して、イヤホンを外しながら、彼らのいざないに胸を奮わせる。
 
その新しい出発点に君は立っている。
FIRST CHOICE LAST STANCE
いま彼らとともに。

ジャーナリスト 森 健

「FIRST CHOICE LAST STANCE」

2017年7月5日発売
KSCL-2940/¥1,000+税
<収録曲>
1,WIPER 
2.OVERSTAND

◎初回仕様限定盤
・ストリート仕様
・Suchmos ロゴステンシルシート封入

『F.C.L.S. LIVE』

7月02日(日)  東京 日比谷野外大音楽堂 ※SOLD OUT
7月09日 (日) 大阪 大阪城音楽堂 ※SOLD OUT
Suchmos
「FIRST CHOICE LAST STANCE」
「FIRST CHOICE LAST STANCE」2017年7月5日発売
    • KSCL-2940/¥1,000+税

アーティスト

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着