「バッハもかつてはフロアを賑わすパーティーミュージックだった?」バッハを再構築したCD発売

「バッハもかつてはフロアを賑わすパーティーミュージックだった?」バッハを再構築したCD発売

【神も恐れぬ所業?】バッハの曲を解
体し再構築したパーティーCDがリリー

バッハの名曲をバラバラに解体して再構築し、ノン・ストップで繋いだパーティー仕様の異色CD『ヨハン・セバスティアン・バッハ NON-STOP MIX』がリリースされる。

バッハ信奉者からすれば眉をひそめたくなるかもしれない本作だが、音楽の父と呼ばれるヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)は、宗教音楽を手がける一方で、王侯貴族から請われ宮廷やサロン向けの作品も数多く残している。これは当時の最先端の音楽であり、現代に置き換えればセレブが集うフロアでのパーティー・ミュージック。
バッハが今の時代に生きていれば優れたDJ/トラックメーカーだったであろうという発想は違和感ない解釈でもある。
収録された楽曲は、クラシック・ファンならずとも、どこかで必ず耳にした事がある名曲ばかり。グレイテスト・ヒッツ・オブ・バッハといえる曲のお馴染みのフレーズを抜き出して『古典音楽再構築研究組合』なる謎のチームがノン・ストップで次々に繋いでいく手法は鮮やかだ。

制作担当者によれば、自分を応援したい時や、元気になりたい時などに活用して貰えれば、と話す。確かに1枚通して聴けば、最初はゆっくりと始まって、徐々にヒート・アップし気持ちが高揚する。後半は再び、スローな展開となり気がつけばクール・ダウン出来る構成になっている。

折しも、バッハの『平均律クラヴィーア曲集』とブレイクダンスが融合した『レッドブル・フライング・バッハ』の初来日公演も近づき、バッハ周辺が賑やかになってきた。この秋は、クールでヒップに生まれかわったヨハン・セバスティアン・バッハに浸る機会かも?という意味でもオススメの1枚である。

【リリース情報】
ヨハン・セバスティアン・バッハ NON-STOP MIX
古典音楽再構築研究組合
2012年9月26日(水)発売
CD:UICZ-4271/税込定価¥2,000
解説:西耕一/アートワーク:水谷さるころ

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    OKMusic編集部

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