【ゴールデンボンバー】『ゴールデン
ボンバー全国ツアー2011 “Life is
all right”振替公演』2011年6月22日
at SHIBUYA-AX

撮影:菅沼剛弘/取材:榑林史章

面白すぎ! 楽しすぎ! ゴールデンボンバーの全国ツアー実質上のファイナル公演となったこの日、歌謡曲とビジュアル系と新宿・歌舞伎町(?)がミックスされた、エンターテインメント性あふれるパフォーマンスの数々で、SHIBUYA-AXに集まった観客を終始熱狂させた彼ら。3時間弱のライヴは、時間の経つのもあっと言う間だった。全国のファンが「女々しくて」の振り付けを踊る映像から始まり、「トラウマキャバ嬢」や「今夜はトゥナイト」では曲の前に振り付け講座をやるなど、初めて観るファンにも実に優しい。「†ザ・V系っぽい曲(生)†」は、全員でヘドバン。ファンの女の子たちの豹変ぶりには圧倒された。喜矢武 豊(Gita-)は各曲で、体操服で運動会の玉入れをやったり、ガリガリ君になったりと大活躍。MCで変なことを言い始めると思ったら、それが伏線になっていたようだ。見所だったのは中盤の演劇。鬼龍院 翔(Vo-karu)と喜矢武が恋人同士で…というシュールな設定の愛憎劇。樽美酒 研二(Doramu(暫定))演じるお父さんのボケは爆笑もの、最後には歌広場 淳(Be-su)のウェディングドレス姿まで飛び出す。ヘタなお笑いを観るよりもよほど面白かった。鬼龍院の誕生日の二日後だったこともあって、ファンからバースデーソングのプレゼントもあり“27歳になってもバンド活動バリバリ頑張ります”と鬼龍院。お返しにCMソング「眠たくて」のフル尺や、久しぶりの「亀パワー」も披露した。エアバンドという強みを存分に発揮し、あの手この手で観客を楽しませてくれる彼ら。バンドライヴの固定概念を根底から覆すステージは、笑いジワが増えるのを覚悟の上で観る価値がある。

セットリスト

  1. レッツゴーKY 2.綺麗になりたくて
  2. じれったい
  3. 抱きしめてシュヴァルツ
  4. また君に番号を聞けなかった
  5. 君といつまでも
  6. トラウマキャバ嬢
  7. ULTRA PHANTOM [演劇1]9.TAKUROさんの夏
  8. [演劇2]10.ごめんね、愛してる
  9. [演劇3] 11.愛してると言えなくて
  10. [演劇4] 12.幸せな歌
  11. 今夜はトゥナイト
  12. 僕クエスト
  13. 毒グモ女(萌え燃え編)
  14. †ザ・V系っぽい曲(生)†
  15. 今夜も眠れない(病的な意味で)
  16. らふぃおら
  17. イヤホン
  18. 眠たくて
  19. 亀パワー
ゴールデンボンバー プロフィール

04年に鬼龍院 翔(Vo-karu)と喜矢武 豊(Gita-)を中心に結成。バンド・コンセプトは「ハイパー・ギガ・ハイブリッド・スーパー・サブカル・ビジュアル・ロック」。笑撃のライヴ・パフォーマンスと、奇才・鬼龍院翔の創り出すクオリティーの高い楽曲で注目の究極のエアーバンド、ゴールデンボンバー。現在のメンバーは上記2人に加え、歌広場 淳(Be-su)、樽美酒 研二(Doramu)の4人である。

08年には5ヶ月連続で「抱きしめてシュヴァルツ」「元カレ殺ス」「トラウマキャバ嬢」などのシングル・リリースを行い、インディーズながら3,000枚のセールスを記録。09年にはコンセプト・ミニ・アルバム『イミテイション・ゴールド〜金爆の名曲二番搾り〜』(大物アーティストの過去のヒット・ナンバーのパロディ楽曲集)を発表。新ジャンルとも言えるこの“二番搾り”アルバムは<NACK5>や<FM802>でもオンエアされ、<YouTube>や<ニコニコ動画>などの動画サイトでじわじわと人気を集める。

そしてシングル「女々しくて」が発売3年目にして再び話題となり、11年8月には同曲の韓国語ヴァージョンやハウス食品『メガシャキ』CMソングを含む両A面シングル「女々しくて/眠たくて」を期間限定リリース。12年1月には初のオリジナル・フル・アルバム『ゴールデン・アルバム』を発売し、オリコン週間チャート初登場2位を獲得。即日ソールド・アウトとなった日本武道館、大阪城ホールでのワンマン・ライヴが大成功を収め、6月にはエアーバンドとしては異例の横浜アリーナ2daysを開催。

現在までにゴールデンボンバーの着うた(R)関連動画は、<dwango.jp>にて数え切れないほど1位を獲得。全楽曲の着うた(R)ダウンロード数は100万を超え、ビデオクリップや話題のガチュピンとムックー動画は、<YouTube>にて1,000万回再生、<ニコニコ動画>にて300万再生を突破するなど、ヴィジュアル系ファンのみならず、ネット・ユーザーも多く取り込む新感覚のバンドなのだ。ゴールデンボンバーオフィシャルHP
ゴールデンボンバーオフィシャルHP(モバイル)
ゴールデンボンバー オフィシャルYouTube
Wikipedia

OKMusic編集部

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