【L’Arc~en~Ciel】『20th L’Ann
iversary Live』2011年5月29日 at 味
の素スタジアム

撮影:石井亜希、今元秀明、岡田貴之、緒車寿一、田中和子、三吉ツカサ/取材:高木智史

バンド結成20周年を迎えたL’Arc~en~Ciel。味の素スタジアムで行なわれた『20th L’Anniversary Live』2Daysの1日目は1stアルバム『DUNE』から『HEART』までの楽曲を中心にセットリストが構成され、2日目は『ark』『ray』から『KISS』、そして現在までの楽曲を中心に構成されており、まさにバンドの足跡を一気に振り返ることのできるライヴとなっていた。その2日目、第1曲目はyukihiroのドラミングから始まった「READY STEADY GO」。豪雨をものともせずhyde(Vo)、ken(Gu)、tetsuya(Ba)は花道を駆け、全国から駆け付けたファンは歓声を上げながら腕を振りかざし、会場の興奮はいきなりマックスに。「NEXUS 4」のような極上のポップナンバーからディープな「ALONE EN LA VIDA」など次々と世界観を変えながらも楽曲ごとに生まれる、バンドとオーディエンスの一体感は20年という時をともに歩んできた証だと言えるだろう。また、hyde曰く“成人式”なライヴだけあって演出も豪華だ。「浸食-lose control-」では荒ぶるhydeのヴォーカルに合わせ炎が立ち上り、「SEVENTH HEAVEN」では花火が打ち上がる。ロックバンドとして、エンタテイナーとして観客を魅了し続け、アンコールの最後には“L’Arc~en~Cielは大きな船になりました。これまで何度も暗礁に乗り上げたけど、その度メンバーやスタッフで切り抜けてきました。20年経ってもこんなに楽しいライヴができる…みんなありがとう”とhydeが20年を語り、全ての思いを込めて「BLESS」でフィナーレ。バンドやスタッフ、ファンの圧倒的なパワーでもってL’Arc~en~Cielは紛れもなく音楽シーンのモンスターバンドであるということを証明したライヴだった。

セットリスト

  1. READY STEADY GO
  2. Pretty girl
  3. NEXUS 4
  4. HEAVEN’S DRIVE
  5. LOVE FLIES
  6. snow drop
  7. ALONE EN LA VIDA 8.叙情詩
  8. NEO UNIVERSE
  9. Driver’s High
  10. REVELATION
  11. DRINK IT DOWN
  12. 花葬
  13. 浸食-lose control-
  14. HONEY 16.SEVENTH HEAVEN
  15. STAY AWAY
  16. Link
  17. 瞳の住人
  18. forbidden lover
  19. MY HEART DRAWS A DREAM
  20. GOOD LUCK MY WAY
  21. BLESS
  22. ※ニューシングル「GOOD LUCK MY WAY」
  23. 6.29 OUT!
L’Arc〜en〜Ciel プロフィール

ジャパニーズ・ミュージック・シーンを代表する、名実ともにNo.1ロック・バンドだ。現メンバーはhyde(vo)、ken(g)、tetsuya(b)、yukihiro(dr)の4人。91年、現リーダーのtetsuyaを中心に結成。大阪を拠点に、ライヴ活動、オムニバス・アルバムへの参加を通して人気を定着させていく。93年には、1stアルバム『DUNE』を発表。インディーズながら好セールスを記録した。翌94年、<Ki/oon Records>よりビデオ・シングル『眠りによせて』にてメジャー・デビュー。

その後のメンバー交代劇をもろともせず、破竹の勢いでスターダムを駆け上がったのは、周知の通りであろう。ハード・ロック、ポジティヴ・パンク/UKギター・ロックを基調としたサウンドと、hydeによる美しくも儚い幻想的な詞世界が完全に融合し、高次元のポップ・ミュージックを形成。さらに、日本屈指のハイ・レヴェルな演奏は、楽曲の素晴らしさをビルド・アップさせるに至った。とくに、tetsuya特有のスライドを多用した流れるようなベース・ラインはサウンドの要である。時流に迎合することなく、いい意味で音楽的エゴに満ちたアーティスティックな楽曲を創出し、それらがチャートを席巻しているという事実は壮観である。L’Arc〜en〜Ciel オフィシャルHP

OKMusic編集部

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