【シクラメン、TEE、The ROOTLESS、
菅原紗由理、九州男、キマグレン ※
出演順】『OTODAMA GOLDEN STUDIO ~
音霊2011前夜祭~Supported by 第一
興商』2011年5月4日 at 横浜BLITZ

撮影:Rie Suwaki(MAXPHOTO)/取材:ジャガー

キマグレンが神奈川県・逗子海岸に活気を取り戻すべく始めた、夏季限定ライヴハウス『音霊OTODAMA SEA STUDIO』。照りつける太陽の下、自然と一体化して音楽を楽しめる憩いの場はすっかり夏の風物詩となり、今年も6月24日~8月28日までの66日間連続ライヴを開催する。さらに今宵はひと足早めの夏気分を味わおうと“前夜祭”が開かれた。
 まずは1組目。元気いっぱい飛び出し、茶目っ気たっぷりに振る舞い、あっと言う間に会場を温めた3MCのシクラメン。美しい3人のハーモニー、それを上回る個性的なキャラとのギャップがクセになる。彼らの熱のこもったパフォーマンスにオーディエンスも興奮状態。続いて、高速フロウを矢継ぎ早に繰り出しつつ、リズミカルなダンスを披露したTEE。夏が恋しくなる「3度のメシより君が好き」といったアッパーチューンに加え、ただただ君が好きだと綴った直球ラブソング「ベイビー・アイラブユー」では温もりのある歌声を聴かせた。3組目に登場したThe ROOTLESSは、楽器隊の力強いセッションからの幕開け。己を主張し、高め合う情感あるバンドサウンドに乗る爽快なヴォーカルが心地良い。新曲「変わりたいと、強く望め。それ以外は、いらない。」はバンドサウンドをより前面に打ち出し、聴き手の心に訴えかけた。本イベントの紅一点であった菅原紗由理は6人のバックバンドを従えての登場。“男性アーティストの勢いに負けないように”と美しく伸びやかな歌声だけでなく、ギターをかき鳴らし逞しく歌うなど、曲に応じて自在にスタイルを変え、その表現力に並々ならぬ存在感を感じた。昨年に続いてこの前夜祭に華を添えたのはパーティー男、九州男だ。彼がステージに立つだけで笑顔があふれ、タオルが回り、まさにピースフルな空間が生まれる。親友の結婚式に贈った「Brand New Days」を始め、愛情のこもったリリックに胸が熱くなった。
 そして大トリ! 言わずと知れた主催者、キマグレンだ。優しく肌を撫でる海風のようにさわやかに1曲目「海岸中央通り」を奏でる。イントロを聴くだけで楽しくて仕方なくなる、自然と体がリズムを刻む「LIFE」では、ステージ上で誰よりもはしゃいでいるキマグレンとバンドメンバーたちが生むものなのか、大勢で楽しんでいる空気感なのか、“海、夏=キマグレン”を決定付けた同曲は、聴く度に新たな発見があり、幼き頃に感じていたドキドキやワクワクがある。すごく近い存在として、そっと背中を押してくれる曲の数々は、まるで海のような大きな存在。辛いことも悲しいことも全部吐き出させてくれる懐の深さを感じさせるライヴだった。前夜祭の締め括りは、夏に向かって会場全員で大きくジャンプ! 今日はまだ始まりを告げるに過ぎない。この続きは、ぜひ逗子海岸で体感したい。

セットリスト

  1. 【シクラメン】1. kamataッ子2
  2. はな
  3. 舞い桜
  4. ブンブン
  5. MUSIC
  6. 【TEE】1.TEE MUSIC
  7. Shaking Time
  8. 3度のメシより君が好き
  9. ベイビー・アイラブユー
  10. がんばれよ
  11. 【The ROOTLESS】1.エレファント
  12. リアル
  13. One day
  14. 変わりたいと、強く望め。それ以外は、いらない。
  15. 【菅原紗由理】1.キミに贈る歌
  16. It's My Life
  17. Fly
  18. 素直になれなくて
  19. 君がいるから
  20. 【九州男】1.try again
  21. New Birthday
  22. Come In Now
  23. 9island病院
  24. ONE LIFE
  25. music♪
  26. Brand New Days
  27. 地球の歩き方
  28. 桜道
  29. 【キマグレン】1.海岸中央通り
  30. ガンバレロボ
  31. トコシエ
  32. リメンバー
  33. LIFE
  34. IT’S MY 勇気
THE ROOTLESS プロフィール

ルートレス:2009年、野畑を中心に結成。バンド名でもある“ROOTLESS(ルートレス)”とは和訳で“根なし草”の意味。これは、縛られることのない “無限の可能性”という意味が込められている。10年10月、シングル「One day」でメジャーデビュー。11年8月には2ndシングル「変わりたいと、強く望め。それ以外は、いらない。」をリリースした。オフィシャルHP
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野畑 慎 公式twitter
内藤デュラン晴久 公式twitter
大坪 祐介 公式twitter

菅原紗由理 プロフィール

スガワラサユリ:2008年1月、フォーライフミュージックのオーディションに合格。翌年4月にミニアルバム『キミに贈る歌』でデビューし、その歌唱力で大きな注目を浴びる。 オフィシャルHP

九州男 プロフィール

九州は長崎出身。九州の魂を伝える今最も注目されているレゲエ・シンガー・ソングライター、九州男(クスオ)。19歳でレゲエと出会い感銘を受け、地元のサウンド・クルー“一撃SOUND”のDee Jayとしてマイクを握りステージへと立つようになる。21歳で単身ジャマイカへ約2年間滞在後、05年には、活動の拠点を横浜・東京に移し、積極的なライヴ活動を展開。

自主制作楽曲が話題を呼び、問い合わせが殺到した後、07年6月に待望の1stミニ・アルバム『こいが俺ですばい』でデビュー。本作は、オリコン・インディーズ・チャートでは5週間連続1位を獲得し、発売から約3ヶ月という短い期間でなんと売上げ総数80,000枚を突破、新人としては異例のロング・セールスを記録している。同年11月に発表した2ndミニ・アルバム『こいも俺ですばい』も12万枚を超えるセールスを記録した。

そして08年2月、<日本クラウン>内の新レーベル<playlist Zero>から、満を持して1stシングル「1/6000000000 feat.C&K」でメジャー・デビュー。その後、全国各地の大型フェスへの出演依頼が殺到、同年8月にはメジャー1stフル・アルバム『HB』をリリース。本作ではオリコン週間アルバムチャート初登場2位を獲得、そして20万枚を超えるセールスを記録し、レゲエというジャンルを超えて、J-POPシーンをリードする九州男は、ジャパニーズ・レゲエ・アーティストとして独自のスタイルを確立している。心の奥まで響く深い歌詞と抜群の楽曲、そして天性の歌声、これら全てを併せ持った九州男の音楽に触れてみてはいかがだろうか。オフィシャルHP
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キマグレン プロフィール

05年5月、逗子育ちの幼なじみであるISEKI(vo&g)とKUREI(vo)の2人で結成。同年逗子海岸に海の家ライヴハウス『KANNON』(現『音霊 OTODAMA SEA STUDIO』)を立ち上げ、出演アーティストのブッキングをするなかで、自分たちもアーティストとして出演することになったのが結成のきっかけ。音霊や横浜のライヴハウスを中心に活動をスタート。

07年にはMONKEY MAJIK、GReeeeNらが在籍していることでも有名な事務所<エドワードリミテッド>運営のレーベル『UNDER HORSE RECORDS』からインディーズ・ミニ・アルバム「LIFE」をリリース。その暖かくオーガニックなサウンドと素直な言葉で日々を綴るリリックは既に確立されており、全国のタワーレコードでレコメンに選ばれるなど話題を呼んだ。

LOVE+LIFE+LOCALという3つの「L」をテーマに、ジャンルにこだわらずレゲエ/ヒップホップ/ラテン/ボサノヴァ/ロックなどを多彩な音楽性をミックスしながら、あくまでJ-POPを目指す音楽性は高く評価され、その後、各レコード会社争奪戦の末、08年2月に1stシングル「あえないウタ」で<ユニバーサルシグマ>より遂にメジャー・デビュー。
そして同年5月にリリースされた2ndシングル「LIFE」は、全国FM29局でパワープレイ、CS局でも4冠を獲得し一気にブレイクし、7月には満を持して1stアルバム『ZUSHI』をリリース。オフィシャルHP
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シクラメン プロフィール

シクラメン:2007年に東京都大田区蒲田にて結成された3MC+1トラックメイカーのポップグループ。11年に1stシングル「僕の宝物」でメジャーデビュー。同シングルは市原隼人主演映画『DOG×POLICE~純白の絆~』の主題歌であり、オリコン最高19位を記録した。17年、所属事務所をWAKURABA incに、所属レーベルをユニバーサルミュージックに移す。19年9月、シングル「BRAND NEW DAY」をリリース。シクラメン オフィシャルHP

OKMusic編集部

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