【GENERAL HEAD MOUNTAIN】『音楽家
とバタフライ』2011年3月4日 at 代官
山UNIT
“完成、解散、青い空”。松尾昭彦(Vo&Ba)曰く、“終わっていくものがあるから世界は上手く回ってる”と。平和ボケで弛んだ五感に風穴を開けた音、そこからじわじわと温もりを流し込んだ音、そして自らを曝け出した音…ストイックに音楽と向き合い、辿り着いた答えはあまりにも受け入れ難いが、最後まで貫き通された美学に納得せざるを得なかった。“想像力を解放せよ”の言葉を合図に、序盤から3人の鳴らす音は熱っぽくて美しい。感情が溢れ出た鋭い言霊に共鳴し、荒々しさの中にも優しさを感じるバンドサウンドに高揚する、良い意味でいつも通り。涙など不似合いな、血気盛んなライヴだった。GENERAL HEAD MOUNTAINというバンドがここに完成したことを祝福したい。心からのおめでとう。そして、ありがとう。