【阿部真央】『阿部真央らいぶ No.2
』2010年12月6日 at Zepp Tokyo

撮影:緒方秀美/取材:石田博嗣

 自身のホームページで声帯治療に専念するために年末のフェスへの出演をキャンセルすると発表しただけに、パフォーマンスについて不安視していたのは僕だけではなかったはず。しかし、1曲目からのロックサウンドの応酬と、そこに乗るパワフルなヴォーカルに、そんな不安は吹き飛んでしまった。力強くアコギを掻き鳴らし、噛み付くように歌う姿はいつもの阿部真央だ。声が万全ではない分を気持ちでカバーしているのか、彼女の心の叫びが綴られた楽曲たちを受けて胸の奥がヒリヒリとしている。特に失恋の感情を切々と歌い上げた未発表曲など弾き語りで届けられたナンバーは、そのヴォーカリゼーションで聴く者を圧倒していた。Wアンコールを含め18曲は決して多い曲数ではないが、歌声に打ちのめされた感覚が残ったのも僕だけではないはずだ。

セットリスト

  1. マージナルマン
  2. I wanna see you
  3. give me your love
  4. ふりぃ
  5. わかるの
  6. コトバ
  7. デッドライン
  8. morning
  9. 側にいて
  10. want you DARLING
  11. 19歳の唄
  12. 伝えたいこと
  13. loving DARLING
  14. ポーカーフェイス
  15. いつの日も
  16. ロンリー
  17. 母の唄
  18. ストーカーの唄〜3丁目、貴方の家〜
阿部真央 プロフィール

アベマオ:1990年1月24日生まれ、大分県出身。06年、高校2年生の時に『YAMAHA TEENS' MUSIC FESTIVAL』の全国大会で奨励賞を受賞。09年1月にアルバム『ふりぃ』でデビュー。感情的なアコギで押し出す、等身大でリアルな歌詞、表現力豊かなヴォーカル、バラエティーに富んだ楽曲、同世代の女性を中心に、幅広い層から注目と共感を集める。14年10月にデビュー5周年を記念して初の日本武道館公演を開催。16年5月、産休明け第一弾シングル「Don’t let me down」で完全復活を果たし、デビュー10周年となる19年1月にはベストアルバム『阿部真央ベスト』を発表し、2度目の日本武道館公演を成功させた。阿部真央 オフィシャルHP

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着