【serial TV drama】『serial TV dr
ama Mini Album「マストバイ」 Rele
ase Tour 2010 』2010年9月30日 at
渋谷CLUB QUATTRO

取材:ジャガー

メジャー移籍ミニアルバム『マストバイ』の発表直後、ヴォーカルの伊藤文暁が脱退。間近に控えていた夏フェスでは、ゲストヴォーカルとして鴇崎智史が参加。準備期間もさほどなかったと思われるが、新生serial TV dramaを感じさせるベストアクトを見せつけた。そのまま正式メンバーとして鴇崎が加入し、本ツアーを回り、今日の最終日を迎える。
 これまでのステージと大きく変わったことと言えば、アクの強いヴォーカルの存在。ステージ上を縦横無尽に動き回り、メンバーと必要以上に絡み、時には挑発しながら全身を使って歌い上げる。感情的に訴えかけるヴォーカルのおかげで、例えば変態チックなギターを轟かせて注目を浴びる新井弘毅がまともに見えるぐらい…そう、これまで以上に楽器隊はプレイヤーとしてアピールしなくてはならないのだ。と、同時に何をやっても“アリ”な環境が出来上がったことで、より自由に、やりたい放題暴れることができるというもの。メンバー間でのせめぎ合いがさらなる高みへと押し上げ、これまでとは違うシリアル像を築き上げていた。
 リーダーの新井も“バンドの中に新しいエネルギーを感じている”と表情を緩ませて語るほどに、可能性に満ちあふれている。新曲「ユニコーンの角」からもバンドの状態の良さが伝わってきた。さらにダブルアンコールでは、別れの悲しみだけでなく、その中に存在する幸せな部分を描いたという新曲が披露されたのだが、胸を熱くさせる壮大なバラードには今の彼らにしかできない想いが詰め込まれていたように思う。

セットリスト

  1. オオカミ
  2. コピペ
  3. 噛ませ犬
  4. シーフード
  5. まえぶれ
  6. ガーネット
  7. メロディー
  8. 痺れるLIFE!!
  9. ソング・オブ・ガンジス
  10. スペースオペラ
  11. 自由への讃歌
  12. トリコロール
  13. 春の爪痕
  14. 赤いパーカー
  15. ユニコーンの角
  16. まばゆい
  17. 新曲
serial TV drama プロフィール

シリアルティーヴィードラマ:2004年結成。メンバー交代を経て、現メンバーとなる。天才的で変態的なギターフレーズ&テクニックを奏でるツインギター陣、日本人離れしたグルーブを生み出すリズム隊、切なさと力強さが同居したヴォーカルから成る同バンドは、東京を中心に活動し、10年にミニアルバム『マストバイ』でメジャー進出を果たした。オフィシャルHP
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公式サイト(アーティスト)
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OKMusic編集部

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