【Suara】『Suara LIVE 2010~歌始め
~』2010年1月3日 at Shibuya O-EAS
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取材:石田博嗣

のっけからアッパーなナンバーで客席を沸かせたSuara。彼女のウエットでたおやかな歌声にも、バックのバンドサウンドに負けないだけの力強さが宿っている。ある意味、そこが2008年9月に行なわれた前回のワンマンからの成長だと言えるだろう。それだけに、中盤で披露されたアコースティックセットでは、表現力が増したヴォーカルによって、より豊潤に、より温かくメロディーが届いてきた。また、バンドサウンドとピアノの調べでドラマチックに聴かせるミディアムチューンでは、その抜群の歌唱力で観る者を完全に楽曲の世界の中に引き込んでいたのもさすがだ。そして終盤戦に突入すると、再び疾走感あふれるロックナンバーを繰り出し、場内をひとつにまとめ上げるのである。4thアルバム『キズナ』で強まったロックテイストが、彼女の新たな武器となっていることを実感するライヴだった。

セットリスト

  1. adamant faith
  2. 一番星
  3. 赤い糸
  4. 舞い落ちる雪のように
  5. 蕾~blue dreams~
  6. pray
  7. 夢幻の丘
  8. 春夏秋冬
  9. 星座
  10. 太陽と月
  11. 星想夜曲
  12. 花詞
  13. キミガタメ
  14. 天使がみる夢
  15. クロール
  16. アオイロの空
  17. Free and Dream
  18. 夢想歌
  19. 明日へー空色の手紙ー
  20. トモシビ
  21. また会えるその日まで
Suara プロフィール

スアラ:学生時代からバンド/ユニットを組み、精力的にライヴ活動を行なう。2005年9月に「睡蓮-あまねく花-」でデビュー。TVアニメ『ToHeart2』のエンディングテーマ「トモシビ」、同じくTVアニメ『うたわれるもの』のオープニングテーマ「夢想歌」を歌うなど、その歌声がアニメ・ゲームファンをはじめとする広い層に届き、注目を集める。10年から香港・韓国などでライヴを行ない、韓国や台湾でもCDを発売するなど、ワールドワイドな広がりをみせている。“Suara”とはインドネシア語で“声”を意味する。Suara オフィシャルHP

OKMusic編集部

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