【ONE OK ROCK】『ONE OK ROCK 2009
”Overcome Emotion” TOUR』2009年
11月26日 at Zepp Tokyo

撮影:橋本 塁(SOUND SHOOTER)/取材:石田博嗣

 アンコールのステージで“すげぇ悔しかったけど、今ここに立ててホッとしてます”と心境を語ったTaka(Vo)。また、バンドとして再スタートを切った今回のツアーで4人になったことの意味に気付かされ、改めて音楽が好きだと実感したとも語っていた。その言葉が全てだろう。バンドの原点に立ち返ったようで、4人が一丸となって音を鳴らし、自分たちの支えでもある観客たちと一緒に最高のライヴを創ろうとしている姿がうかがえた。
 Takaが“待たせたな、東京ー!”と叫び、スタートしたライヴ。疾走感ある「CONVINCING」のイントロダクションが会場を駆け抜けた瞬間に、バンドサウンドの重心が低くなり、より屈強なものになっていることを感じさせた。もちろん、それに一番反応しているのは観客であり、スリリングな「夜にしか咲かない満月」やTakaもギターを手にした「20 years old」など矢継ぎ早に繰り出される熱いナンバーを受けて、尋常でないテンションで盛り上がっていた。その後もサビで大合唱を引き起こした「努努 ーゆめゆめー」から終盤に突入すると、目の前の壁をぶち壊すような強さを持つ新曲「完全感覚 Dreamer」も披露されたこともあって、会場の熱気は際限なく上昇していく。ラストの「Borderline」が終わった時、メンバーも観客も完全燃焼したように最高の笑顔を浮かべていたのが印象的だった。それは、本ツアーを最高のかたちで締め括り、ここから再スタートを切ったことを意味する。また、ONE OK ROCKにとって2回目となるZepp Tokyo。正直言って前回は広いステージを持て余している感があったのだが、今回は会場が小さく思えたことも特筆すべきところだろう。大きな壁を乗り越え、彼らは確実に成長している。

セットリスト

  1. CONVINCING
  2. Melody Lineの死亡率
  3. 夜にしか咲かない満月
  4. 20 years old
  5. (you can do) everything
  6. 皆無
  7. Reflection
  8. 存在証明
  9. My sweet baby
  10. 必然メーカー
  11. Crazy Botch
  12. 努努 -ゆめゆめ-
  13. カラス
  14. 完全感覚Dreamer
  15. 恋ノアイボウ心ノクピド
  16. Viva Violent Fellow
  17. 内秘心書
  18. Keep it real
  19. Borderline
ONE OK ROCK プロフィール

ワンオクロック:2005年結成。エモ、ロックを軸にしたサウンドとアグレッシブなライヴパフォーマンスが若い世代に支持されてきた。07年のデビュー以降は全国ライヴハウスツアーや各地の夏フェスを中心にライヴを行ない、日本武道館、野外スタジアム公演、大規模な全国アリーナツアーなどを成功させる。16年9月には静岡県の渚園にて2日間にわたり11万人規模を動員する野外ライヴを開催。日本のみならず海外レーベルとの契約をし、アルバム発売を経てアメリカ、ヨーロッパ、アジアでのワールドツアーを成功させるなど世界基準のバンドになってきている。19年2月に待望のニューアルバム『Eye of the Storm』を全世界同時リリース。ONE OK ROCK オフィシャルHP

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着