【POLYSICS】『POLYSICS WORLD TOUR
OR DIE 2009!!!!～AbsoluteでGO!!!
!～』2009年11月21日 at Zepp Tokyo
撮影：古溪一道／取材：高木智史
最新アルバム『Absolute POLYSICS』のタイトル通り、“絶対的、究極的なこれぞPOLYSICS！”と言えるツアーファイナルだった。1曲目「P!」からグラグラと熱気が沸いていき、ライヴではお馴染み、もはやテッパンキラーチューン「ピーチパイ・オン・ザ・ビーチ」や「I My Me Mine」「Baby BIAS」でのポップで尖ったサウンドにファンは踊り狂う。そんな熱狂を繰り広げるファンに“会いたかったよー！ タイス！（ただいま、トイスの略）”とハヤシ（Gu&Vo&Pro）の新ワードも飛び出し、ホームでできるワンマンをハシャギながら満喫する一幕もあった。一転、中盤の「Eye Contact」～「First Aid」では、ただ弾けるだけではなく、じっくりと腰を据え、どっぷりアンダーで濃密、ハードコアな一面を見せ付ける。また、フミ（Ba&Vo&Synthesizer）作詞作曲の「Cleaning」では、ハヤシとは別基軸のポップセンスが光る歌を聴かせたり、オーディエンスを楽しませるということにおいては他に類を見ないポリらしく、「Fire Bison」では250個ものジェット風船を飛ばしたり、無尽蔵にポリワールドが広がっていく。そして、ダブルアンコールの「BUGGIE TECHINICA」では、インディーズ時代に行なっていたという食パン投げが繰り広げられる。一気に我先に食パン目がけて狂喜するオーディエンス。その凄まじい光景に圧倒されるしかなかった。楽曲から見ても、パフォーマンスから見ても、まさに過去、現在を引っ括めた全方位から攻め続けたライヴだった。2010年3月14日には初の武道館公演も決まっている。食パン投げはあるか!? それはさておき、大爆発は必至だ！
