【JUN SKY WALKER(S)】JUN SKY WA
LKER(S) @日比谷野外大音楽堂 2008
年10月25日

取材:編集部

20周年。事が終わり再出発をする時、タイミングは切りのいい数字が導く。そして、“メモリアル”。この言葉が救い上げた想いは数えたらきりがない。 97年6月の解散劇から実に11年の時を経て、ジュンスカが野音に舞い戻った。夜を背負い暮れかけた会場では、待ちわびる表情に回想深く刻まれた時間が浮き立つ。暗転。SEの中、ゆったりとした足並みで姿を観せたメンバーを、歓声よりも大きく深い拍手が包み込む。オープニングは「青春」。再結成後の新曲だ。“いくぞー”。宮田和哉(Vo)が煽りをくれ、タイトに刻む8ビートは“あの日”の記憶を即座に“この日”に変えて「歩いていこう」へと突っ走る。立て続けに4曲を歌い終え発した、“ほんと、晴れてよかったよなぁ”。正確に言うと、降りそうな曇りなんだが、ジュンスカの“野音=雨”の方程式は、降ってなきゃ晴れになる。中盤戦、宮田がソデに消え、即席3ピースバンドスタイルで小林雅之(Dr)~寺岡呼人(Ba)~森純太(Gu)と各ヴォーカルを務め賑やかにくだけまくった後は、シャンシャンと鈴の音が…「白いクリスマス」だ。幻想的な照かりの中、肌寒くなった会場を思い出ごと優しく温めてくれる。その後は、ラスト「MY GENERATION」までキラーチューンで押しまくった。アンコールラストは再び「青春」。今時、口にするとこっぱずかしい言葉“青春”。酸いも甘いも知った大人の発する、ほろ苦い歌は“僕らの青春は まだ始まったばかりだ”で締め括られる。本編MCで告げた“もう解散の言葉は使わない”が示す答え。そして、終演の挨拶でファンから幾度も投げかけられた言葉は、感慨深い“ありがとう”だった。

OKMusic編集部

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