取材:ジャガー

昨年の華々しいデビュー以来、今年3月に1stフルアルバム、10月に怒濤のシングル3週連続リリース、さらに12月3日には次なるシングルが待ち構えているなど、常に話題に事欠かさないthe studs。この日行なわれた主催イベントも同様、開演前からどんなパフォーマンスを観せてくれるのか、楽しみで仕方なかった。 そんな期待が渦巻く中、先陣を切ったのは少女-ロリヰタ-23区。外見のかわいらしさとは裏腹に野太いサウンドで会場を一気に取り込む。打ち込みとバンドとの絶妙なサウンドは、聴くほどに感情を高ぶらせていく。続くheidi.は、緻密に作り込んだナンバーを次々に繰り出し、哀愁漂う空間に観客をいざなうのだった。MCでもしっかりと魅せてくれたjealkbは、“ビジュアル界で一番低姿勢なバンド”と言いつつも、演奏が始まれば狂気に満ちたソリッドなサウンドで攻め立ててくる。彼らのエンターテインメント性の高いステージは、会場の志気をさらに高め、素晴らしい形でthe studsにバトンを渡した。 いよいよthe studsの出番となると、嵐の前の静けさなのか、会場に緊張感が走る。メンバーはそれを楽しむかのように、重厚なサウンドが魅力的な「intro」を轟かせる。歓声が沸き上がる中、ヴォーカル大佑の悲痛な叫びがこだまして始まった「あの音」、疾走感のある「クリーピークローリー」といった新曲を投入し、この日一番の盛り上がりをみせたことは言うまでもない。 終演後もアンコールを求める拍手は止むことはなかった。それは、それぞれのバンドの魅力が十分に堪能できた贅沢な一時だったという、何よりもの証ではないだろうか。

OKMusic編集部

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