【竹内電気】竹内電気 渋谷O-WEST 2
008年10月3日

取材:高木智史

シングル「milk tea/sexy sexy」をリリースし、そのレコ発2マンツアーとして名古屋、大阪と回ってきたツアーもこのthe courtとのライヴでファイナル。名阪と大成功に収めてきただけあって、会場のO-WESTも大勢の観客が集まっていた。 まずはthe courtの3人がステージに現れ、鴇崎智史(Vo&Gu)が“竹内電気! 「milk tea」、リリースおめでとう!”とお祝いの言葉を贈るも、ライヴでは自らのスタイルを見せつけた。彼らのライヴはいかにして歌を伝えるかということに一貫している。高音で高揚感を誘うようなエッジの効いた鴇崎のヴォーカルはもちろん、叙情的な歌詞の起伏を表すような構成豊かなサウンドなど全てが歌を大切にしているということにつながっているのだ。ジャンルではないエモーショナルなスタイルに客席もクラップや歓声で応え、バンドと観客でライヴを作り出す姿が印象的だった。 敬愛する山下達郎の楽曲とともに竹内電気が登場し、まずは斉藤伸也(Gu&Vo)が見返り美人風に振り向き、長い髪を束ねたゴムを外し、髪をサラサラとなびかせる。キラキラした笑顔を振りまき、ダンスし、“竹内電気です。よろしく!”と語った後、黄色い歓声が沸いたのには正直驚いた。ライヴが始まってからはもっと驚いた。弾けるド級のポップミュージック以上にメンバーのパフォーマンスも三々五々弾けている。アグレッシヴなステージングにはどうしても目を惹かれてしまうが、彼らの音楽はなんと言ってもロマンティック。「milk tea」は本当にシンセと歌詞に胸キュンで心地良く心が弾む。キラキラしていて、ファニーでロマンティック、加えてアグレッシヴ。いろいろな魅力が大袋に入っているような見応えのあるライヴだった。
竹内電気 プロフィール

愛知県三河地方在住の苅谷達也(dr&per)、竹内サティフォ(g&Cho)、山下桂史(vo&syn)、斉藤伸也(g&vo)、加藤広基(b)からなる5人組ポップ・バンド、竹内電気。05年より本格的にライヴ活動を開始。バンド名は、リーダーである竹内の実家が経営する「合資会社竹内電気工業」に由来。

エモ/AOR/シンセ・ポップまで広い振れ幅を持つサウンドと卓越したアレンジ力に、山下と斉藤の2人のヴォーカルが交じり合い、エンターテイメント性高いライヴ・パフォーマンスといわゆる草食系なキャラクターでシーンでも異質ながら着実にその名を浸透させる。

07年〜09年にかけて、『HITS!!』『OK!!』『SHY!!』と3部作のアルバムをリリースし、08年に『ROCK IN JAPAN FES.2008』へ出演。“WING TENT”にて午前中にも関わらず入場規制をかけるほどの人気を集めた。09年には、全国45ヶ所を廻る初の全国ツアー『「SHY!!」 release tour‐KONJOH‐』を敢行。次世代王道ポップとでも言うべき、センチメンタルでキュンとくる歌声&サウンドで全国に竹電旋風を巻き起こす。竹内電気オフィシャルサイト
竹内電気オフィシャルサイト
オフィシャルサイト

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

編集部おすすめ インタビュー

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着