【No Regret Life】No Regret Lif
e 下北沢SHELTER 2008年9月25日

撮影:AJUKA/取材:高木智史

1年3ヶ月振りのワンマンということで、待ちこがれたファンが集まり、会場は隅から隅までギッチギチの状態。じんわりと汗を感じ出した頃にNo Regret Lifeが登場し、今度は歓声が会場を埋め尽くした。小田和奏(Vo&Gu)が小さく“よろしく”と語るとゆっくりとレスポールを鳴らし、“さあ始めよう”と歌い出す。重厚なサウンドと、強い希望の意志を歌った「ファンファーレ」でライヴは始まった。ゆったりとしたメロディーだが、このワンマンに懸ける気迫とか、集まってくれたファンへの想いとか、全ての感情が小田のヴォーカルに溶け込み、その熱さにのっけから泣きそうになった。曲が終わり、もう一度、だが今度は力強く“よろしく”と語ると、それからは息つく暇もなく、楽曲を畳み掛ける。ノーリグの意気にオーディエンスも拳を掲げ、声を上げ、応えるのだった。ちょうど、中盤に差し掛かろうという時、小田の声はもう枯れていた。しかし、ほとんど水を飲もうとはせず、叫び続ける。そんな鬼気迫る姿を観たからこそ、ファンもより彼の歌を聴こうとしたのかもしれない。それくらい会場には熱い一体感が生まれていた。MCで“もう一度原点を見つめたい”と語ったように、この日は数多くの楽曲をプレイし、10月22日にリリースされる最新アルバムから「ストレンジャー」など、まだまだ先に進もうという高いモチベーションがうかがえた。そして、個人的に一番感動したのはアンコールだ。“これまでいろいろあったけど、音楽を止めませんでした。止めれませんでした。続けることにしました”。真っ直ぐで重みのある言葉と、その後に演奏されたファンへのメッセージと、ノーリグの今の気持ちを伝えたように感じた「モノクローム」と「アンダンテ」。最高のライヴだった。

OKMusic編集部

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