【浅井健一】『Pocky in Leatherboo
ts Tour FINAL』2013年3月4日 at SH
IBUYA-AX

撮影:岩佐篤樹/取材:今井智子

 “浅井健一 & Bad Teacher Kill Club”と名付けられた新バンドは、アルバム『PIL』を引っ提げ怒濤の如く全国9カ所を回り、そのファイナルSHIBUYA-AXで最高の夜を迎えた。
 浅井が率いるこのバンドのメンバーは、東京スカパラダイスオーケストラの加藤隆志(Gu)と茂木欣一(Dr)、JUDEにも参加したHEATWAVEの渡辺圭一(Ba)。この4人でのブッ太いロックは幕開けの「見た事もない鳥」からフロアを熱狂させ、ギター2本が絡む硬派だが華のある演奏は、お馴染みの曲も新鮮に響かせる。ツアー前の宣言通り『PIL』の曲はもちろん、浅井のソロ作、JUDE、照井利幸と組んだPONTIACSのナンバーにBLANKEY JET CITY時代の曲も揃えたセットリストに、フロアは沸きに沸いた。イントロで歓声が起こり、「危険すぎる」や「ガソリンの揺れかた」は浅井が歌わずともコーラスで曲が進んだほど。そんなオーディエンスを浅井は嬉しそうに見渡した。 メンバー紹介で加藤が“影響を受けてきた浅井さんと一緒にやれて光栄です”と言うと浅井も“この3人とやれて嬉しい”と返した。そして、中盤は「人はなぜ」や加藤がシンセを弾く「エーデルワイス」をドラマチックに聴かせ、後半はフロント3人が揃ってネックを振るポーズを決めたり、ジャンプしたりと意外なパフォーマンスにフロアの熱気は最高潮に。2度のアンコールの最後を飾った「SEA SIDE JET CITY」はエンディングが「テキーラ」にとなり祝杯をあげた気分。このバンドは今後も続くようだ。

セットリスト

  1. 見た事もない鳥
  2. 原爆とミルクシェイク
  3. BPR
  4. OLD PUNX VIDEO 
  5. GALAXY HEAD MEETING
  6. 危険すぎる
  7. FRED&SUSAN
  8. MORRIS SACRAMENT 
  9. そーゆーこと
  10. Locker Room's Mirror
  11. ガソリンの揺れかた
  12. 人はなぜ
  13. エーデルワイス
  14. MAD SURFER 
  15. SWEET DAYS 
  16. DEVIL
  17. WAY
  18. Salinger
  19. Love Live Love
  20. <ENCORE1>
  21. MONA LISA
  22. Skunk
  23. チキチー タブーツ 
  24. <ENCORE2>
  25. SEA SIDE JET CITY
浅井健一 プロフィール

アサイケンイチ:1990年~2000年までの10年間にわたるBLANKEY JET CITYとしての活動後、自主レーベル“SEXY STONES RECORDS”を拠点にバンドSHERBETS、AJICO、JUDE、PONTIACSやソロ名義で活動。音楽だけでなく詩や絵画の才能も注目を浴びており、独特なセンスで描かれた作品集を発表し個展も行なう。現在は浅井健一& THE INTERCHANGE KILLSとして活動中。浅井健一 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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