【nano.RIPE】『nano.RIPE Tour 201
3「かえりみち」 【ココカラミンナ
ガミエルヨ】』2013年5月26日 at 渋
谷WWW

撮影:キセキミチコ/取材:榑林史章

 約3カ月にわたって行なわれたツアーの最終公演となったこの日、渋谷WWWは、会場を隙間なく埋め尽くした観客の期待と高揚で、始まる前から熱気であふれ返っていた。最新シングル「サンカクep」の1曲目を飾る「スターチャート」から始まったステージは、そんな観客に応えるかのごとく最初からエンジン全開。アルバム『プラスとマイナスのしくみ』に収録の「ナンバーゼロ」や「サクゴエ」などアッパーなロックナンバーを中心に、「面影ワープ」や「フラッシュキーパー」など人気のシングルナンバーを交えたベスト盤のような豪華な内容には観客も大興奮で、曲を追うごとに会場の一体感はますます上がるばかり。“nano.RIPE史上最高のライヴをするためにやってきました”と、きみコ(Vo&Gu)。身体を揺らし、タオルを振り回し、一緒に歌を口ずさむ観客の様子を受けて、青山友樹のドラミングはより激しさを増し、アベノブユキ(Ba)はステージ前面で観客を“もっともっと”と煽る。ステージの温度もどんどん上昇し、ササキジュン(Gu)は汗をかきすぎて急遽途中で着替えるなんてことも。きみコの言葉通りこの日のライヴは、現在のバンドの勢いをまざまざと見せつける、非常にテンションの高いものになった。MCでは喉の手術を受けた時の不安な気持ちを語って感極まりながら“でも、ここからみんなの顔を観るのが、自分の力になっている”と、変わらず応援してくれるみんなに感謝する場面も。最後に“みんなの声を聴かせてほしい”と客席にマイクを向けたきみコに、観客はnano.RIPE の代表曲「ハナノイロ」の大合唱で応えた。

セットリスト

  1. スターチャート
  2. うつくしい世界
  3. 夢路
  4. セラトナ
  5. 月花
  6. 絵空事
  7. かえりみち
  8. パトリシア
  9. ページの中で
  10. ナンバーゼロ
  11. ツマビクヒトリ
  12. 面影ワープ
  13. フラッシュキーパー
  14. ノクチルカ
  15. サクゴエ
  16. もしもの話
  17. 世界点
  18. 影踏み
  19. <ENCORE>
  20. グッバイ
  21. 架空線
  22. ハナノイロ
nano.RIPE プロフィール

ナノライプ:前身バンドを経て2004年にnano.RIPEとなり、地元である千葉・東京を中心に本格的な活動を開始。08年、インディーズレーベルよりミニアルバム『空飛ぶクツ』を発売。草野マサムネ(スピッツ)など多くのアーティストから推薦コメントが寄せられ、話題となる。10年、Lantisよりメジャーデビュー。その後、メンバーチェンジを経て、現在はきみコとササキジュンのふたりで活動を続けている。nano.RIPE オフィシャルHP

OKMusic編集部

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