【GARNET CROW】『GARNET CROW live
scope ~THE FINAL~』2013年5月24日
at 東京国際フォーラム ホールA

撮影:山口 渚/取材:石田博嗣

 タイトルが指し示す通り、その活動の歴史に終止符を打つツアー。とはいえ、湿っぽい感じなどなく、ほのぼのとした和やかな空気すら漂わせる。もちろん演奏されたのは13年間のベストセレクションであり、ストリングス隊を迎えた本ツアーのみのスペシャルセッションや未発表曲も披露。中低音域のメロディーを伸びやかに歌う中村由利のユニセックス的なヴォーカルに魅せられ、緻密に構成されたアンサンブルが紡ぐ音像の中を漂うような感覚を覚えたが、それが彼らのライヴの醍醐味だ。そういう意味では、いつもと変わらない“らしい”ステージだったと言えるし、そこがブレないのがGARNET CROWらしいところでもある。その余韻に浸りつつ、本ツアーをもってバンドは解散してしまうが、彼らの残した楽曲をいつまでも聴き続けると確信したのは自分だけではないはずだ。

セットリスト

  1. Rhythm
  2. Misty Mystery
  3. flying
  4. 夏の幻(Secret Arrange ver.)
  5. Last love song
  6. 向日葵の色
  7. Mysterious Eyes
  8. Over Drive
  9. closer
  10. 空に花火
  11. 夢のひとつ
  12. 千以上の言葉を並べても・・・
  13. 涙のイエスタデー(album ver.)
  14. ロンリーナイト
  15. with★
  16. U
  17. call my name
  18. 世界はまわると言うけれど
  19. Yellow Moon
  20. ふたり
  21. Smiley Nation
  22. 今宵エデンの片隅で
  23. <ENCORE>
  24. バタフライ・ノット(未発表音源)
  25. Fall in Life 〜Hallelujah〜
  26. 夢みたあとで
GARNET CROW プロフィール

全作曲を手掛けるヴォーカルの中村由利、全作詞とキーボードのAZUKI 七、アレンジとキーボードの古井弘人、ギターの岡本仁志の4人からなる男女混成ポップ・ロック・バンド。洋楽的なサウンド・プロダクツに絡む、深遠な歌詞、憂いと優しさを秘めたヴォーカル。そこはかとなく覆うダークな雰囲気が、他のJポップ・グループとは一線を画す、GARNET CROWならではの世界観を醸し出している。オフィシャルHP
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OKMusic編集部

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