【Hilcrhyme】『Hilcrhyme TOUR NDN
W -NEW DAY,NEW WORLD-』2013年10月
6日 at NHKホール

撮影:駒井夕香/取材:石田博嗣

 ラストナンバーに入る前にTOC(MC)が放った“次なる丘へ、みんなで行きたいと思います”という言葉。それはニューシングル「NEW DAY,NEW WORLD」のタイトルを冠に掲げた今ツアーのテーマであり、今のHilcrhymeのモードを物語っている。最初のMCでも“新しい一日、新しい世界に行くための準備”と語り、ライヴ中に何度も“今までの集大成”と口にしていたが、今一度ここで足場を固めるように、ファンと思いを共有するように、1stアルバム『リサイタル』から最新アルバム『LIKE A NOVEL』までの新旧さまざまな楽曲が披露されていく。そこにはTOCとDJ KATSUの意思表明だったり、アイデンティティを誇示する楽曲もあれば、観客がシンガロングするグッドメロディーもあり、改めてHilcrhymeというユニットの真摯な姿勢やブレない音楽性を実感した。そんな中、“次”を見せたのがゲストとのコラボ。東京公演のみのスペシャルとしてヒューマンビートボクサーのHIKAKINを迎え、TOCのラップとのバトルで「Technical」をスリリングに聴かせると、今度はフィーチャーするかたちで「トラヴェルマシン」を披露し、その貪欲なチャレンジと、新たな可能性で会場を沸かせた。さらに、終演後にも会場を沸かせるアナウンスが! 来年4月に全国ツアーが決定したことが発表されたのだ。今ツアーは全公演がソールドアウトとなり、ここNHKホールには3800人が集まった。そこには確実にステップアップしているHilcrhymeの姿があったわけだが、4月のツアーは本数も会場規模も大きくなっている。それが彼らが指し示す“次なる丘”への第一歩となることは想像に容易いだろう。

セットリスト

  1. 現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。
Hilcrhyme プロフィール

ヒルクライム:ラップユニットとして2006年に始動。09年7月15日にシングル「純也と真菜実」でメジャーデビュー。2ndシングル「春夏秋冬」が大ヒットし、日本レコード大賞、有線大賞など各新人賞を受賞。ヒップホップというフォーマットがありながらも、その枠に収まらない音楽性で幅広い支持を集めてきた。また、叩き上げのスキルあるステージングにより動員を増やし続け、14年には初の武道館公演を完売。「大丈夫」「ルーズリーフ」「涙の種、幸せの花」「事実愛 feat. 仲宗根泉 (HY)」などヒットを飛ばし続け、24年7月15日にメジャーデビュー15周年を迎える。ライミングやストーリーテリングなど、ラッパーとしての豊かな表現力をベースに、ラップというヴォーカル形式だからこそ可能な表現を追求。ラップならではの語感の心地良さをポップミュージックのコンテクストの中で巧みに生かす手腕がHilcrhymeの真骨頂である。耳馴染みのいいメロディーと聴き取りやすい歌詞の中に高度な仕掛けを巧みに忍ばせながら、多くの人が共感できるメッセージを等身大の言葉で聴かせる。その音楽性は、2018年にラッパーのTOCのソロプロジェクトとなってからも、決して変わることなく人々を魅了している。Hilcrhyme オフィシャルHP

OKMusic編集部

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