【宮野真守】『MAMORU MIYANO LIVE
TOUR 2014 〜WAKENING!〜』2014年5月
11日 at 横浜アリーナ
まずは「NEW ORDER」「UNSTOPPABLE -STY RMX-」と、ビートの効いたダンスナンバーを立て続けに披露して観客を出迎えた。きらびやかな衣装とダンサーを従えてのキレのいいパフォーマンスは、もともと体格のいい宮野が、さらに大きくたくましく映える。そんなど派手な始まりに一瞬で燃え上がった会場。観客は瞬時に赤や青のペンライトを振り、歓声を送る。「BODY ROCK」や「覚醒エタニティ」といった、アッパーのロックサウンドでは、実にワイルドに吠えた。バンドのメンバーが前に出てギターソロを弾いたかと思えば、ステージには熱い炎が噴き上がる演出も。宮野が衣装の裾をまくりあげると、チラッとのぞいた腹筋に、女性ファンの黄色い歓声も上がる。また、花道の先に設けられたセンターステージでは、アコースティック編成で「passage.」などを披露し、温かみのある深い歌声を聴かせる。美しく伸びるロングトーンには、観客もうっとりと浸っていた。と、思いきや“緊張してちょっと間違えちゃった”と、茶目っ気たっぷりに笑う場面も。そして“これからも、声優・宮野真守だからこその歌をやっていきたい”と、新たにした決意に、場内は割れんばかりの拍手が響き渡った。
感動を呼んだのは、中盤の「Garnet」を歌ったくだりで、6年前に作ったこの曲について、今思うことを語った。“6年前の僕はもがいていて、光が見えずに叫ぶことしかできなかった。でも(自分で作詞した)「passage.」では、そんな時期があったことは、決してムダではなかったと肯定できた自分がいた。これって成長なのか分からないけど…。真っ直ぐ向かっていれば、いつか問題は解決する。だから、6年前の僕に言いたい。そのままで、いってらっしゃいと”…6年前の自分に向けた言葉は、そのままみんなへのエールになった。
ライヴの最後に初の横浜アリーナ公演を振り返り、“最初はビビッたけど、きっとファンのみんなが笑顔で待っててくれると信じたら決して怖くはなかった”と宮野。“みんながいてくれるから、僕は僕のパフォーマンスができるんだって実感しました。どんなことがあっても、宮野真守は宮野真守です”との言葉には、自信と確信がみなぎっていた。
アーティスト
関連ニュース