【KANA-BOON】『KANA-BOONのご当地グ
ルメワンマンツアー』2014年7月4日
at Zepp DiverCity Tokyo

撮影:TEPPEI/取材:田中 大

 「1.2. step to you」を皮切りに冒頭から強力なナンバーが連発され、観客が一丸となって踊り続けた会場内の光景はとにかく壮観! そして、演奏中の熱いテンションと対照的にMCタイムでは自由なトークが展開し、実にほのぼのとした雰囲気になるのもKANA-BOONのライヴの独特さであった。古賀隼斗(Gu)が江頭2:50のモノマネで観客とコール&レスポンスを交わすなどシュール極まりない場面もあったが、そんな中、ひときわ感動的だったのが前半での谷口鮪(Vo&Gu)のMC。“みんなの目を見てライヴをしたいと思ってます。それは会場の規模が大きくなっても変わらないです”と語ってからスタートした「見たくないもの」は、音楽をリスナーに届けることに対する強い想いが伝わってくるひと時であった。

 本編は「フルドライブ」で締め括られたが、“おかわり!”という観客の声に応えて行なわれたアンコール。上京する時に作ったのだという「生きてゆく」(8月27日リリースのシングル)、「ないものねだり」を披露した後、背景のフラッグの前へ立った谷口。“ご当地グルメワンマンツアー”というタイトルに合わせ、本公演では茶碗がひとつ描かれたデザインだったが、追加公演に合わせて空の茶碗+白米が盛られたもうひとつの茶碗が並んでいた。谷口が白米の部分に黒い布を貼り、2杯目のご飯も完食した絵柄となった瞬間、ステージに向かって届けられた喝采。そして、メンバー4人による“せーの!”という合図で“ごちそうさまでした!”と会場中の人々が叫び、終演を迎えたのであった。

セットリスト

  1. 1.2. step to you
  2. ワールド
  3. MUSiC
  4. ミミック
  5. 白夜
  6. クローン
  7. 夜のマーチ
  8. 見たくないもの
  9. 東京
  10. 羽虫と自販機
  11. レピドシレン
  12. ウォーリーヒーロー
  13. ストラテジー
  14. かけぬけて
  15. さくらのうた
  16. 結晶星
  17. 盛者必衰の理、お断り
  18. フルドライブ
  19. <ENCORE>
  20. 生きてゆく
  21. ないものねだり
KANA-BOON プロフィール

カナブーン:大阪・堺出身のロックバンド。2012年に開催された『キューン20イヤーズオーディション』にて4,000組の応募者の中から見事優勝し、13年9月に1stシングル「盛者必衰の理、お断り」でメジャーデビュー。14年8月には地元大阪で野外凱旋ライヴを行ない、デビューから1年足らずでありながら16,000人超を動員。15年には大阪城ホールと日本武道館での単独公演を、16年には初の海外公演を含む全21公演の全国ツアーを敢行し大成功を収めた。そして、18年にメジャーデビュー5周年を迎え、5シーズンにわたる5リリース・5イベントを企画し、現在遂行中!KANA-BOON オフィシャルHP

OKMusic編集部

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