【androp】『one-man live tour “p
eriod”』2014年9月24日 at Zepp To
kyo

撮影:橋本 塁/取材:荒金良介

 3rdフルアルバム『period』に伴う『one-man live tour “period”』は、5都市8公演のZeppツアー。本日はZepp Tokyo2日目、6公演目にあたる。内澤崇仁(Vo&Gu)がアカペラ風に歌い始め、バックの演奏が重なり合い、「Singer」で始まった。すると早くもウォーウォーのコーラス&ハンドクラップが隅々まで響いて、光あふれる高揚感を作り上げる。続いてステージ上にある複数のミラーボールが回転する中、「RDM」を解き放つ。会場全体が流星のような煌めきに包まれ、アッパーなサウンドも相まって観客もジャンプする白熱の盛り上がりだ。それから前半はメロディー主体の深淵な曲調でバンドの繊細な部分を押し出し、聴き手を静かな感動に巻き込んでいく。

中盤を過ぎた頃、内澤が“一番大事なのは自分がどう生きるか、そういう思いを込めた曲”と前置きし、8月にリリースし、ドラマ主題歌で話題となったシングル「Shout」を披露。力強さ漲るエモーショナルな歌心は絶品で、聴く者の内側に真摯に問いかけるような曲調だ。微動だにせず、じっと聴き入る観客の姿も印象的だった。後半は「Run」を皮切りに静から動へ、躍動感あふれる卓越した演奏力でフロアを焚き付けていく。プレグレ調の「MirrorDance」、大合唱に沸いた「One」「Voice」と続いて本編を終了。アンコールでは“俺が作った問題作”と内澤が言い、キュートなポップ感を運ぶ「Neko」を含む3曲をプレイし、アットホームな聴後感で締め括る。多彩な表現力を踏まえつつ、バンドが一段とスケールアップしたような逞しいショーを見せてくれた。

セットリスト

  1. Singer
  2. RDM
  3. Boohoo
  4. Bell
  5. Time Machine
  6. Under The Sun
  7. Alternative Summer
  8. Lit
  9. Tonbi
  10. Sensei
  11. Q.E.D.
  12. Melody Line
  13. Light along
  14. Uta Utai no Karasu
  15. Six
  16. Shout
  17. Run
  18. Train
  19. MirrorDance
  20. One
  21. Voice
  22. <ENCORE>
  23. Traveler
  24. Neko
  25. Stardust
androp プロフィール

アンドロップ:2009年12月に1st アルバム『anew』でデビュー。ジャンルレスかつ緻密なサウンドアプローチとその傑出した音楽性でシーンに頭角を現す。数々の映画やドラマ主題歌、CMソングを手がけ、MVもカンヌ国際広告祭(フランス)、One Show(アメリカ)、Webby Awards(アメリカ)ほか国内外11のアワードで受賞するなど、その映像世界やアートワークでも世界的な評価を得ている。2021年12月に6thアルバム『effector』をリリース。androp オフィシャルHP

OKMusic編集部

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