【フレデリック】『踊ってない夜が気
に入らNIGHTツアー』2014年11月2日
at 渋谷WWW
9月にメジャーデビューを果たした、フレデリックの東京初ワンマンライヴ。幕が開き、挨拶もそこそこに「SPAM生活」のイントロのベースが鳴らされると、観客の手が上がり、一気に会場はダンスフロアーに。彼らの放つ、クセがある楽曲は少し不穏でありながら懐かしさや心地良さがあり、掴めたと思ったら、かたちを変えてスルッと逃げられたかのような、意表を突く幅の広さと柔軟性を持っている。そして、双子の三原健司(Vo&Gu)と康司(Ba&Cho)の絶妙なハモリが耳に残る歌には、単純そうに見えて時に哲学的で心に留まるメッセージがあるのだ。“細胞レベルで踊りましょう!”と、思わず身体が動いてしまうようなダンスチューンで終始会場を揺らすだけではなく、楽曲の物語を書いた紙芝居もあり、彼らならではのエンターテインメント性を披露したライヴだった。