【The BONEZ】『The BONEZ Tour 201
5「Beginning」』2015年4月30日 at
恵比寿LIQUIDROOM

撮影:Viola Kam (V'z Twinkle)/取材:荒金良介

 ステージを覆う白幕から鼓膜をつんざく爆音が轟く。そして幕が降りると、「Ray」でライヴは火蓋を切った。大地から沸き上がる躍動感的リズム、前へ前へ豪快に突き進む走りっぷりにド頭から圧倒される。いや、仰け反るほどのすごさで、心の中で“何だ、これは!!”と快哉を叫ばずにはいられなかった。

 今年3月に出た1stミニアルバム『Beginning』レコ発ファイナルは、JESSE(Vo&GU)、NAKA(GU)、T$UYO$HI(Ba)、ZAX(Dr)のメンバー4人が一枚岩となり、バンドの始まりを高らかに告げる衝動性と爆発力に漲っていた。冒頭で記したテンションを約2時間キープする初々しい横綱相撲みたいなパフォーマンスに魅了された。歌心への意欲を前面に押し出した「Hello Monster」、「Escargot」で観客をシンガロングに導き、かと思えば、「Color Of Grey」のような太々しいヘヴィロックでフロアにウォール・オブ・デスの光景を作り出す。柔らかな強さとでも言うべきエッジと懐の深さを持った音色に心酔した。本編ラストは名曲「Thread & Needle」で大合唱を生み出し、アンコールではまさかのあの曲を披露する。新作収録のバラード調の「Memory」は、あの曲の代わりに作ったと言ってたのに…ここで、故Pay money To my PainのK(Vo)に捧げた「Sun Forever」を堂々プレイ。The BONEZ自身が太陽となって観客を激しく照らす姿に胸の奥底からグッと込み上げてくるものがあった。

セットリスト

  1. Ray
  2. Place of Fire
  3. Breath
  4. BOSS MAN
  5. Hello Monster
  6. Escargot
  7. Syf
  8. Ark
  9. CATCHER
  10. Color of Grey
  11. Adam & Eve
  12. Moves
  13. Memory
  14. All day I just…
  15. GIMCRACK
  16. Zenith
  17. Thread & Needle
  18. <ENCORE>
  19. Sun Forever
  20. Hey, You
The BONEZ プロフィール

ザ・ボーンズ:2012年、RIZEのJESSEを中心に、Pay money To my PainのT$UYO$HI、ZAX、そしてNAKA(ex-RIZE)とともに結成。14年、2ndアルバム『Astronaut』をリリース後、国内外の大型フェスに多数出演し、圧倒的なライヴ力を披露し注目を集める。リリカルな英語詞とメロディックな楽曲がヒットし『NISSAN X-TRAIL』などタイアップも多数。18年、3rdアルバム『WOKE』リリース前にしてツアーチケットが取得困難になり話題沸騰中。現在もっとも注目を集めているバンドだ。The BONEZ オフィシャルHP

OKMusic編集部

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