【PERSONZ】『DREAMERS ONLY SPECIA
L 2014-2015 ROAD TO BUDOKAN FINAL
』2015年6月26日 at 日本武道館

撮影:緒車寿一/取材:石田博嗣

 オーラス前のMCで“4年前、ここに戻ってきたらPERSONZをやめようと思った”と正直な気持ちを語り始めたJILL(Vo)。しかし、武道館のステージに立って、ここからの景色を観て出た言葉は“またこの4人で新しい夢に向かっていいですか? 今日がそのスタートです!”。夢の凱旋のドラマの第二章が始まりを告げた瞬間であるーー。

 4年前の東北地方太平洋沖地震を受け、当時の閉塞感に満ちた世の中に対して“夢の凱旋”を宣言した、デビュー30周年記念であり、24年振りの武道館公演がついに現実のものとなった。この4年の間にさまざまなドラマがあったことは言うまでもなく、それだけにメンバーであり、ファンの想いはひとしおで、その感情は1曲目から最高潮に達する。客席を見渡しながらパワフルな歌声とポジティブなメッセージを届けるJILL。そして、本田 毅のソリッドなギターが爽快に駆け抜け、渡邉 貢のベースがずしっりと響き、藤田 勉のドラムがタイトなビートを刻む。キャリアを重ねたPERSONZサウンドは勢いはもちろん、溜めも深みあって、湾岸戦争に向けて“NO MORE WAR”と唱えた「PRECIOUS LOVE」をはじめ、時代を彩った数々の代表曲をさらに輝かせ、客席のテンションを何度も爆発させていく。特に圧巻はWアンコール。“友達に助けられる前に自分で立ち直らなければいけない”と「ALONE」を圧倒的なヴォーカリゼーションとスケール感で聴かせ、“ひとりじゃない”と高らかに歌うラストナンバー「DEAR FRIENDS」で会場全員の感動を誘った。そして、全メニューを終えてJILLがひと言。“またここでやりたいです。またひとつ夢が増えました!”。まだ“ROAD TO BUDOKAN FINAL”の旅は終わらない…。

セットリスト

  1. SE.SONG OF CELEBRATION
  2. Fallin' Angel~嘆きの天使~
  3. 7COLORS(OverTheRainbow)
  4. SPECIAL SPARKLING HEARTS
  5. REMEMBER (Eyes Of Children)
  6. SE.ARCNOAH
  7. BRAVEHEART
  8. HALLELUJAH
  9. ~PRECIOUS LOVE
  10. MOONSTRAUCK
  11. ~月の輝く夜に
  12. SINGiN'IN THE RAIN
  13. VENUS の憂鬱
  14. LUCKY STAR
  15. BE HAPPY
  16. MAYBE CRAZEE
  17. Dreamers
  18. FUTURE STAR
  19. <ENCORE1>
  20. DREAMERS ONLY
  21. TOKIO"S GLIRIOUS
  22. MIGHTY BOYS-MIGHTY GIRLS
  23. <ENCORE2>
  24. ALONE
  25. DEAR FRIENDS
PERSONZ プロフィール

パーソンズ:1984年結成。87年にリリースしたミニアルバム『POWER-PASSION』がインディーズチャート1位を獲得し、同年9月にアルバム『PERSONZ』でメジャーデビューを果たす。TBSドラマ『ママハハ・ブギ』に「DEAR FRIENDS」が起用されると大ヒットを記録。その後もエッヂの効いたメロディアスでポップなサウンド、そして存在感あふれるヴォーカルで多くの人々を魅了し続け、15年6月には24年振り3度目となる日本武道館公演を開催した。PERSONZ オフィシャルHP

OKMusic編集部

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