【チャットモンチー、GLAY】『チャッ
トモンチーの求愛ツアー♡2015』201
5年7月1日 at Zepp Tokyo
主催のチャットモンチーは1曲目「変身」の曲中で“求愛してるよ!”と、橋本絵莉子(Vo&Gu)と福岡晃子(Ba)がフロアーとコール&レスポンスを交わしながら入場して、ファンタジックな空気を創出。そこから手拍子沸く「きみがその気なら」を皮切りに、5月に発表した最新アルバム『共鳴』の楽曲が続々披露されていくと、ロックのパッションが多彩にあふれ出す。特に橋本がワンピースで80年代のアイドル風に歌った「最後の果実」から、恋の狂気を滲ませた「ときめき」へのエモーショナルな展開は驚異的。可愛らしいパブリックイメージを裏切る一種どギツいリリックと、キュートな歌声とのギャップには、一度聴いたら忘れられない魔力があるのだ。その狭間にはメンバーふたりがヴォーカルに専念し、コミカルに楽しませる初のラップ曲「ぜんぶカン」も。ツインドラムが力強いリズムを刻む中、アコースティックギターをかき鳴らす橋本と福岡の歌声が重なり合う「例えば、」での締め括りも、静かな感動を呼ぶ。
さらにアンコールではTERUを呼び込んで、なんと「グロリアス」をセッション! チャットモンチーの求愛ツアーTシャツを着たTERUを挟んで3人で合唱する情景は、レアという言葉では収まり切らない、あまりにも貴重な1シーンだった。ここで10周年企画の一環として、来年2月27&28日に地元のアスティとくしまでフェスを行なうことが発表されると、満員の場内からはドッと歓声が。最後は“この曲がこれから何年も生き続けてくれたらなと思います”と披露した「ドライブ」に、チャットモンチーの夜明けが見えた。
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