【04 Limited Sazabys】『CAVU tour
2015~Final Series~』2015年7月1
0日 at 恵比寿LIQUIDROOM
お待ちかねの「days」で、4人のギアは再びトップに入る。HIROKAZ(Gu)が奏でる「days」のメロディアスなアウトロから、RYU-TAのリフが滑り込む「fiction」への流れも鮮やかに決まり、持ち前のキャッチーなメロディーとあふれる疾走感、GENの中性的な歌声を活かしながら、ますます加速するライヴ。“ワンマンだよ、東京で!”と喜ぶ姿を見せつつ、近年のナンバーはもちろん、懐かしい「Standing here」なども惜しみなく繰り出していく。
この日はスペシャアプリの生中継が入っていたものの、メンバーに硬さは一切ない。むしろリラックスした様子で、“今日は(横山)健さんが『Mステ』(『ミュージックステーション』)出てます。観たかった! 健さんが『Mステ』って、ヤバいよね!? ライヴ終わって外に出たら、もう『北斗の拳』みたいな世界に変わってるかもしれないよ(笑)。たぶん、そのぐらいの事件。僕らもここで起こして帰ろうと思います”と、GENがパンクス心を覗かせたりもしていた。
私服抜き打ちチェックのコーナーで観客とコミュニケートしたのち、“このあと、速い曲ガンガンいくけど、みんなついてこれますか?”と後半のスタートを告げるGEN。そもそもここまでの全曲も速いのだけれど、それはさておき、結果として彩り豊かに聴かせられるのがフォーリミのすごみだと思う。ラップっぽいメロディーが入る「knife」もライヴではよりナチュラルに感じたし、甘くポップなラブソング「milk」はとてもいい差し色になっていた。メロディックパンクのファストチューンを軸にロックンロールや歌ものなども織り交ぜたスタイルが、今後どう進化していくのか楽しみで仕方ない。
横山健が地上波初パフォーマンスで「I Won't Turn Off My Radio」を演奏している頃、フォーリミもありったけの熱量でクライマックスへ! フラッシュライトが降り注いだ「monolith」で会場の盛り上がりは最高潮に達し、「swim」ではポップネスを爆発させることで清々しいムードをも生み出してみせた。夏フェスを経て、9月のツアー追加公演も含め、彼らの旅はまだまだ続く。
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