【VAMPS】『VAMPS LIVE 2015 BEAST
PARTY』2015年8月23日 at 幕張海浜公
園BEACH STAGE

撮影:岡田貴之/田中和子/取材:桂泉晴名

 太陽に照らされる砂、さわやかに吹き抜ける潮風――。絶好のロケーションで開催されたVAMPSの野外ライヴ。HYDEとK.A.Zは屈強な男たちに支えられた車型の神輿に乗って現れた。“Bang on, stomp everybody”のコールが起き、ライヴは冒頭から「REVOLUTIONII」でエネルギッシュにスタート。HYDEは“気持ち良いね。天気いいやん。本当に感謝”と自然の力に対して敬意を表すように空を見上げた。「SEASON’S CALL」ではK.A.Zの軽やかなギターが風に乗り、海へと吸い込まれていく感覚に陥る。

 ライヴが進むにつれて空の色が暗くなり、夜の世界へ変わっていく。夜空に浮かぶ半月が見守る中、HYDEは小さな鐘を鳴らし、「MY FIRST LAST」を披露。魂を浄化していく演奏に、会場もじっと聴き入る。次第に風が強くなってきたが、肌寒さを吹き飛ばすように“BLOODSUCKERS、夜はVAMPSに任せろ!”とHYDEは叫んだ。「LOVE ADDICT」のイントロが流れると、ゲストのken (L’Arc~en~Ciel)が笑顔でステージに登場。kenの空間を遊び回るようなサウンドのギターが加わると、楽曲の厚みがさらに増す。メンバー全員に幕張にちなんだお中元を持ってきた彼は、HYDEに“油膜ねこそぎクリーナー”を渡し、会場は大爆笑に包まれた。続けてプレイされたL’Arc~en~Cielの「HONEY」では、HYDEとkenが花道に並んでパフォーマンスし、最後はK.A.Zとkenが嬉しそうにハイタッチする。“kenちゃんでした。じゃあ、ラストいくか”。クライマックスの「SEX BLOOD ROCK N' ROLL」ではK.A.Zがステージから降りてオーディエンスの側で演奏し、会場のテンションは最後まで上がり続ける。メンバーが去った後には浜辺で花火が何発も打ち上げられ、夏の思い出を彩った。

セットリスト

  1. REVOLUTIONⅡ 
  2. AHEAD 
  3. HUNTING 
  4. ANGEL TRIP 
  5. TROUBLE 
  6. SEASON’S CALL 
  7. I GOTTA KICK START NOW 
  8. HELLO  
  9. 夏祭り 
  10. EVERGREEN 
  11. THE JOLLY ROGER 
  12. MY FIRST LAST 
  13. ZERO 
  14. DEVIL SIDE 
  15. EVIL 
  16. THE PAST 
  17. GET AWAY 
  18. MEMORIES 
  19. LOVE ADDICT 
  20. HONEY 
  21. SEX BLOOD ROCK N' ROLL
VAMPS プロフィール

ヴァンプス:2008年にHYDE(L'Arc〜en〜Ciel)とK.A.Z(Oblivion Dust)により結成されたロックユニット。全国のZeppを中心に連続公演を繰り広げる“籠城型ツアー”をはじめ、毎秋恒例のVAMPS主宰『HALLOWEEN PARTY』など、多彩なスタイルのライヴを展開。13年にレーベルをユニバーサルミュージックに移籍。海外レーベルSpinefarmと契約し、世界で2枚のアルバムをリリース。アジアを含む世界13カ国でのツアーを行ない、海外活動に関してはモトリー・クルーの事務所、10th STREET ENTERTAINMENTと契約。VAMPS オフィシャルHP
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OKMusic編集部

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