【Naifu】
取材:石田博嗣
カッコ良いと思えることなら何でもやろ
うと思っている
前作「Mysterious」はアニメ『名探偵コナン』のオープニングということで、“Mysteriou”をキーワードに作くられましたが、今作は? 『名探偵コナン』のエンディングなのですが。
志音
歌詞の部分ではあるみたいなんですけど、サウンド面に関しては特にないですね。サンタナだったり、ボストンだったり、ジャーニーだったり、70年代の終わりから80年代に被るか被らないかの頃の洋楽が僕の中でブームだったので、そういうエッセンスが出たかなとは思いますけど。
荒神
歌詞は曲を最初に聴いた時に英語はないなって思って、タイトルも日本語で…それもカッコ良いものは要らないと思って、昭和の匂いのするようなものをわざと付けました。「Mysterious」は謎かけみたいなことをやって『名探偵コナン』を表したんですけど、『名探偵コナン』って恋愛の要素もあるので、今回はそっちの方で書いてみたという感じですね。だからって、コナンくんの恋愛話を書いたわけじゃなくて、自分の体験や理想を書きました。内容はかなり濃いものになってしまったんですけど(笑)。
メロディーが独特ですが、歌入れはすんなりいきました?
荒神
Aメロとかフックがあるというか、こういうメロディーを歌ったことはなかったですね。サビも自分が“恋心 輝きながら”という昭和の匂いがするようなキーワードを持ってきたのに、どう歌っていいのかが分からなかったんですよ。歌ってみたら演歌っぽく聴こえてしまったりして、今までの中で一番時間がかかりました。150回、レコーディングしましたから。
出来上がったものを聴いた時の志音くんの感想は?
志音
荒神はフォークっぽいものを好んで歌っていたんで、譜割りを付ける時にそういう要素がたまに出るんですけど、それがハマったんじゃないかな。そういうケミストリーが、すごく気に入ってます。
カップリング「Anchor Shock」は勢いのあるハードな曲で、志音くん初のメインヴォーカルなのですが。
志音
1stシングルと2ndシングルのカップリングで(村上)風麻と(山口)篤が歌っているんで、周りからもそろそろって言われてて、“じゃあ、やってみるか”って感じでポンと書いて、ポンと歌って、それをみんなに聴かせたら“これでいこうよ”って。出せるものを自然に出したって感じですね。
荒神
僕、こういう曲が大好きなんで、うれしかったですね。ゆくゆくはこういう曲が何曲も出てくる可能性もあるわけだし。
山口
“ついに来たか!”って感じでしたね。僕が好きなのはブラックミュージックなので、新しいことにチャレンジさせてもらいました。こういう曲も好きになったので、いい経験です。
村上
“カッコ良い曲が来たな”って思った…っていうか、志音さんの経歴から逆に今までこういう曲が来なかったのを不思議に思ってたんで、“いよいよ来たな”って。僕はリフ的なものってあんまり弾いてこなかったので、ひたすら練習しましたね。とにかくギターに勝ちたいと思って頑張りました。
今回も収穫の多い作品になったようですね。
荒神
そうですね。メンバー全員がメインヴォーカルをとれるというのは、きっとその曲は他のメンバーには歌えないと思うので、改めてすごい武器なんだって実感しましたね。
志音
やはりNaifuの一番の強みというか、4人独特の声質とカラーがあるから、カッコ良いと思えることなら何でもやろうと思ってます。別にどんなジャンルであっても、カッコ良ければシングルで出すかもしれない。それぐらい自由でいようかなと思ってます。
アーティスト