1stアルバム『Dreaming』が好セールスを記録したMAY'S が、“永遠の愛”をテーマにしたウエディングソングをドロップ!
取材:石田博嗣
まずは初ツアーの感想からうかがいたいのですが。
舞子
こんなにも待っててくれた人がいるんだって思いました。初めてということもあって、大変な部分ももちろんあったんですけど、それ以上の楽しさを味わっちゃったから、癖になりそうですね(笑)。“こんな曲があったらもっとひとつになれるかな?”とか、いろんな制作意欲が沸いてきちゃってます。
河井
1月に出したアルバムでいい結果が出て、その効果がやっと出た!って感じがありました。チャート6位にランクインしたと言っても正直実感がなかったのですが、このツアーで“こういうことか?”って実感が沸きました(笑)。2008年は、何が正解で何が間違ってるのか分からないまま、がむしゃらに走り続けてたけど、ツアーで全国を回って、どういう人たちがMAY'Sを待っててくれてるかある程度分かったので、それをダイレクトに曲作りにつなげられるなって思いました。
そして、ニューシングルの「I WISH」ですが、アルバム後のアイテムだけに、次のステップという意識もありました?
河井
“第2幕”という感覚は多少はありますね。ただ、MAY'Sも長いことやってるので(笑)、これと言って何かを変化させるといった感覚はありません。自分たちが信じてきた音で、ある程度結果が出た分、もっともっと自分たちを信じて良いんだなっていう自信が大きくなりましたね。
この曲は酒井彩名さんがプロデュースするウエディングドレス『Aya na ture』のイメージソングでもあるのですが、最初からウエディングソングを作ろうと?
舞子
1年前にあったものをコレクションショー用に書き下ろしたんです。ウエディングソングって世の中にいろんな曲があるけれど、実は結婚する花嫁の気持ちを歌った曲ってあまりないんですよね。そこはMAY'Sらしくというか、私自身も女の子で、結婚に対していろんな夢を抱いているので、自分がいつか結婚する時、こうありたいっていう気持ちを一番大切に書きました。
ストリングスがやさしく、ドラマチックにサウンドを彩ってますが、トラック作りで意識したことは?
河井
MAY'Sの曲としては珍しく間奏があるんですよ。それもストリングスの壮大なソロで、他の部分とガラっと印象を変えて切ない感じにしています。結婚ってすごくピュアでハッピーなことだけど、そこに行き着くまでの苦労や困難って必ずあると思うんです。なので、間奏でその少しの切なさを表現しました。
歌入れは歌詞の主人公に成り切って? “慣れない名字は今はすごく嬉しくて?”というくだりは、うれしさと幸福感で胸がいっぱいになっている気持ちが伝わってきました。
舞子
きっと結婚を決意するまでって、ふたりの間でいろんな苦難もあったと思うんですよ。でも、それを乗り越えてきたからこそ幸せだなって思えるし、それと同時にこの先ふたりで歩んでいくっていう人生への決意もあると思うんです。そんな真っ直ぐさが、ダイレクトに歌に出てると思います。名字が変わることって、女の子にとっては一大事件ですから(笑)。これは絶対歌詞にしたかった部分なので、ここは女の子に共感してもらえたらいいな。
本作はカップリング「MaMa」も含めて、結婚をテーマにした作品になりましたね。
舞子
4枚目のシングルだけど、今回はスペシャルパッケージな一枚として聴いてほしいですね。誰かが結婚する時、自分が結婚する時、お母さんに感謝したい時、人生のそんな瞬間で、このCDを役立ててもらえたら最高にうれしいです。
- 「I WISH」
- KICM-1275
- 2009.04.22
- 1200円