取材:榑林史章

初の共同作詞でミラクル!カマたまご(
?)な青春ソングが誕生!!

最新シングル「カマたまご」ですが、GONGONさんはブログで“新人のつもりで、1stシングルのつもりで頑張る”みたいなことを書いてましたよね。

GONGON
今回、久しぶりに出せるんだってすごく強く思って。1stアルバムが出た時のような、発売まであと何日って指折り数えるような…すごく待ち遠しい感覚で。それで、“改めて新人の時の気分で”と挑みました。
TANAMAN
俺はそこまで自分から発信するほどではないにせよ、言われてみれば確かにそんな感じはある。兄さん(GONGON)が言わんとすることは分かります。
ARASE
リリースは1年半だけど、シングルとしては5年ぶりくらいなんですよ。そういう話を聞いて、“それだけ久々なんだ!”って実感が沸いてきたみたいな。
GONGON
たまたまシングルの話が来なかったんだよね。だから、俺個人として5年ぶりっていうのも新人の感覚につながってるかもしれない。実際に予想以上の仕上がりになったんで、お気に入りの1曲がまたひとつ増えました。

今作は髙橋ヒロシの人気コミック『クローズ』×『WORST』のトリビュート作品でもありますよね。

TANAMAN
俺は高校の時に熟読していたんで、すごいうれしかったですよ。個人的に好きなキャラクターはリンダマンかな。
ARASE
俺はこの機会にちゃんと読んだという感じ。でも、すごい面白くてハマりましたね。登場人物に人間味があってすごくいいし、こんなヤツらが周りにいたら面白いだろうなって。河内鉄生とかいいですよね。
GONGON
俺もトリビュートの話がきてからちゃんと読んだんですけど、中学の時は『疾風伝説 特攻の拓』とか読んでて、もともとこういう世界観は嫌いじゃない。で、好きなキャラクターは坊屋春道。でも、今回、キャラクターが花木九里虎に決まって、九里虎の方が好きになりましたね。

曲作りはどのように進められましたか?

ARASE
昨年末には最初の段階のデモテープができてたよね。で、それから改造が始まって。
GONGON
デモテープといっても、ギターと歌だけのやつで、何となくめちゃくちゃ語の歌詞で歌っているんです。トリビュートの話も、たぶんその頃に来たと思う。
TANAMAN
それから3人でスタジオに入りました。

“改造”というのは?

GONGON
歌詞の部分。ちょっと男らしく変えたんです。
ARASE
曲がほとんどできてから、担当キャラクターが花木九里虎に決まったので。

3人で共作した歌詞ですが、B-DASHらしい意味不明の面白さを残しつつ、でも青春や友情とかも感じさせて、ホロッとさせる部分もあって、すごく良かったです。

GONGON
ノートのページを1枚ペリッと切って、俺がメロディーを歌いながら、ひとり2行ずつ回して書いて行ったんです。最初の2行が俺で…この部分はずっと前にできていたんだけど、その先が思い浮かばなくて。それでこういうやり方を思い付いて。3?4行目がARASE、5?6行目がTANAMANっていう具合で順番にやっていきましたね。
TANAMAN
こういうやり方ってどう考えても無理があるじゃないですか。だから、最初は支離滅裂で脈絡のないものだったんだけど、ヴォーカル録りの直前に各自が自分の箇所を手直してやっていったら、結果的に一貫性のある感じの内容に仕上がって。自分たちでもビックリっていう。

歌詞に“カマキリのたまご”と出てきますが、タイトルの「カマたまご」はこれのことですよね?

TANAMAN
そこ、俺が書いたんです。単純に音符の数が8個だったから8文字の言葉を考えて…だから、“何で?”と聞かれても非常に困る(苦笑)。で、兄さんが“カマキリのたまご”を気に入って、強調し始めて、しまいにはタイトルにもなっちゃって(笑)。でも、結果、ちょっと良かったなって思ってます。
GONGON
“カマキリのたまご君にあげるはずさ”ってフレーズが回ってきた時、“おっ!これは!?”って。何となく小学生の時のことを思い出したりして。

ああ。学校の机の中に卵入れていて、孵化して小さいカマキリがうじゃうじゃ出てきたヤツがいましたよ。

GONGON
それは、カマたまごな青春ですね?!
TANAMAN
意味分からんけど(苦笑)。でも、俺も子供の頃に孵化してミニカマキリがたくさん出てくるの見たことある。
ARASE
あるある。男の子はみんなあるでしょ?
GONGON
カマキリのたまご見たことない…。
ARASE
ないの?

それでよく書けましたね!

ARASE
結果的に3人で回して歌詞を書いて良かったなってことですよ。単純にこういうやり方、面白かったし。
TANAMAN
ミラクルが生まれました。

そして、これまた久々のB-DASH企画ライヴ『SERVICE』が2年9ヵ月ぶりに復活するんですね。

GONGON
あっ! それが『SERVICE 3』だったんだ。ずっと他のイベントだと思ってた(笑)。

何を今さら!(笑)

TANAMAN
ちょっと待って! それは兄さんだけだから!
最初からちゃんと“『B-DASH presents "SERVICE3"~CROWS×WORST~』の打合せです”って言ってるじゃないですか。兄さんがそんなことばっか言うから、俺らもそうだと思われるんじゃないかって、最近ちょっと不安になるんだよな、ハァ?。
ARASE
まあまあ、夏休みの時期にやるわけなんで、誰でも気軽に遊びに来てください。いろいろ企んでるんでお楽しみに!
GONGON
詳しくはWEBでっ!!
B-DASH プロフィール

GONGON(vo&g)、TANAMAN(b)、ARASE(dr)の3人によって97年結成。当初は「HAGUKI-DASH」のバンド名で活動していたが、「B-DASH」に改名したのち99年に1stシングル「ENDLESS CIRCLE」をリリース、01年にリリースされた1stフル・アルバム『○(マル)』はインディーズながらオリコン初登場4位をマーク、ツアーのチケットは軒並みソールド・アウト——シーンで押しも押されもせぬ存在に。『自分達の“スタイル”を貫き通す』という強い意志の元、『“言葉を歌う”という概念を捨て、純粋に音を楽しんで欲しい』という意味で、歌詞を“音”として捉えた(英詞でも日本詞でもない)曲をメインにしている。04年に初のベスト・アルバム『B-DASH BEST』発売したのちリリースされた通算6枚目となるシングル「ハーコー」は、『<vodafone 3G>キャンペーン・ソング』CMとして大量にオンエアされお茶の間の話題をさらった。彼らは楽曲/ステージなど全てにおいて内面からでる強烈な個性があり、他に埋もれることの無い印象を与えている。05年にリリースされたアルバム『NEW HORIZON』では、いしわたり淳治(ex.SUPERCAR)に作詞を依頼した表題曲「NEW HORIZON」を筆頭に、インスト1曲を除く全曲が日本語詞で構成されるという、いちロック・バンドに収まることのない、また新しい“B-DASH色”を誕生させた。その後約1年ぶりにリリースされたフルアルバム「パンパカパン」では全曲新曲で17曲を収録し、よりリアルなB-DASHを垣間見る事ができ、B-DASH第2章が始まるような予感さえ感じさせた。 POPなメロディーをシンプルなリズムが支え、楽曲全体を“B-DASH色”にするアレンジ・センスはまさに非凡である。オフィシャルサイト

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